対鹿島 1-2

 雨、気温は7度。昨日の夜は比較的暖かであったが、近付いてきた台風から変わった温帯低気圧の影響で、朝から雨と強風で凄いことになっている。

 並木の紅葉も全て丸裸にする勢いで、アスファルトの道路も枯れは色である。今の天気図を見ると西高東低の冬型の気ある配置となり北海道では日中から夜中にかけて雪のところがある。既に土曜日にタイヤは変えているので、車の運転には問題ないが、余り雪はうれしくない。

 

 昨日は、ドームに赤黒3万人計画の一人として家族を連れて参加してきた。優先入場開始の1時過ぎにドームに到着したのだが、既に大勢のサポーターが駆け付けて大賑わいだった。開始は4時だから3時間ほどは待つことになるのだが、それも仕方がない。その時間を有意義に過ごせるような催しがもっとあり、コンコースももう少し広ければ何かのイベントを行えるのだろうが、3万人近くの人が入ると通路は人の行き来でごった返しそれも難しい。日ハムがボールパークというのもうなづける。周りに商業施設やアトラクションが無ければ毎日の利用は見込めないわけで、それには大規模とならざる負えず、コンサドーレがどれ程ビッグクラブになれば其れが叶うのか夢のような話である。もし許せば近くにアイスアリーナか体育館のような施設があれば冬のオリンピックに向けて良いスポーツ地区になるのだが札幌市がどう動くかではある。

 そして試合開始前には、ライトが落とされ入場時に手渡されたライト付き腕輪が会場内を蛍の群生のように浮かび上がらせ大変綺麗だった。丁度コンサート会場の雰囲気を醸し出していた。

 そして肝心の試合が始まったのだが、試合は拮抗していた。相手の優勝候補の鹿島の攻撃を粘り強く跳ね返し、コンサドーレもゴール前にボールを上げるのだが、悉く鹿島のディフェンスに跳ね返される。ジェイ、都倉の長身2トップもほとんど抑えられてしまい中々シュートが打てない。

 コンサドーレも前半はガンガン走っていたのでスタミナが持つか不安な位走っていた。0-0で終えた前半だったが、後半開始とともに鹿島にボールを奪われゴール前のコンサドーレの選手が張り付く格好になる。相手のボールを必死にクリアするのだが、跳ね返すボールを鹿島に拾われ相手の攻撃が続く。途中ハッキリとしたクリアが出来れば良いのだが中途半端になり相手にシュートを決められる。

 その後は、一端鹿島も時間を稼ぐ戦い方に移行、そうしてコンサドーレが荒野に代わり兵藤に入った途端、その兵藤がシュートを鹿島のゴールに突き刺す。

 同点になり盛り上がったのだが、その後は、急激に札幌の足が止まり、前半掛かっていたチェックも交わされるようになると、明らかにコンサドーレが劣勢になってしまう。そうしてサイドに出されたボールを金崎がコンサドーレの選手のチェックを交わし角度のないところからシュートを決める。流石日本代表に選ばれた男である。

 その後は、さすが鹿島る鹿島の前にコンサドーレはなす術もなく同点に追いつくチャンスもないまま試合を終える。

 鹿島全体の技術の質は高いし、ブラジル人2人にボールが渡ると一人ではボールを奪えない。それに高さでも優位性を発揮できないし、ポストでボールを受けてもその後が続かなければ勝てるには偶然が必要になる。

 最後のアディショナルタイムの際、コンサドーレが最後尾でボールを持つと、その選手に前から複数人で圧力をかける、苦し紛れにロングボールを前に出しても相手のディフェンダーに跳ね返され相手ボールになるという繰り返しは本当に見事だった。

 ただし、コンサドーレ相手にはああいう戦い方が出来たとしても、もっと能力が高いチームなら圧力を交わされゴール前に正確にパスを出されてしまう恐れがある。全くもって格下に対する戦い方だった。

 もう少し、正確なロングパスと受け手の能力が無ければ今の鹿島相手に勝つことは10戦して一つか二つあるかないかだろう。その差を埋める努力は必要である。

 起こり3試合になったが、早く残留を決めて若手を試す試合もしたいところだろう。来年になれば有望な選手が残っているかどうか判らない、また、年齢を重ねて技術的には優秀でもスタミナの面でフル出場が無理な選手も多いため、今度は、来年も生き残りを掛けた戦いがこれからも否応なく続いていく。

 

 常勝軍団と言われた磐田でさえJ2落ちを経験している訳で、更に広島であってももしかするとJ2落ちする可能性もあるのだから、毎年、生き残ることの難しさは並大抵ではない。

 もうすでにマジック1になっているので3試合のうち1勝するか、対象の広島が一敗でもすれば残留が決まるところまで漕ぎ着けた。

 日本代表との絡みで来月18日まで試合日程は空いてしまうが、次節で残留を決めて欲しいところである。