対ガンバ大阪 0-1

 晴れ、気温はマイナス10度。冬が何時もより2週間ばかり前に来てしまった。これから長い冬の始まりという訳である。

 日曜日の試合、DAZNで見た。丁度用事で生放送の時間では見られなかったので見逃し配信で見たのだが、午後4時になっても始まらなかったのは、ホームでのガンバの最終戦だったから放送時間が長かったのだと後で気付いた。その間、結果を遮断するのに外で車の洗車をしたり周囲に積もった雪の除雪をしたりで暇をつぶしたわけである。


 試合は、強いときのガンバと比べると本当に弱くなった。この時期選手のモチベーションも下がるのは分かる。来季は現監督がFC東京の監督につくことも決まっており、選手たちは自分たちの能力をどう発揮すれば良いのか判らない状態なのも分かる。しかしである。あの優勝した当時の鬼強さを見ている自分にとって意外というしかない。

 試合は、前半開始早々コンサドーレが攻め込む。しかし、もう少しのところで判断ミス、パスミスが続きシュートまで持ち込めない。そのパスミスを相手に拾われてカウンターの場面も多かったが、相手のパスミスで救われる。

 お互い同じくらいのパスミスで前半が始まったのだが、ここでコンサドーレに予期せぬ選手交代に見舞われる。荒野が相手選手のスパイクをもろに脛に受けて負傷交代となる。

 見た感じ強烈だったが脛当ての上からだから少しの治療で治ると思ったらそのまま交代になるとは思わなかった。

 その時間帯からガンバがボールを支配するようになるが、コンサドーレがしっかり自陣でブロックを作ると相手のガンバもそう簡単にはゴール前にボールを運べなくなる。時折、遠藤からおしゃれなパスが出るが、FWが上手くボールを治められないのでシュートまで持って行かれない。その部分で上手く選手が動けないのが画面を通して分かるほどである。

 相手がそうなのだから、コンサドーレがチャンスを作るかといえばそうではない。やはり、相手のゴール前でチャンスを作れない状態が続く。そうしてお互い見せ場が無いまま前半が終わる。

 後半も、ガンバはボールを持つが攻撃に迫力がないので落ち着いてコンサドーレはゴールを守る。コンサドーレの選手たちは残留が決まりほっとしたことで却ってのびのびと体を動かせている気がする。それが上手く嵌って相手の攻撃を受け止めることができているのだろう。

 だから、ジェイのシュートがえげつなく決まるのも当然といえば当然なことである。見事なヘディングがゴール隅に決まると、後は落ち着いてゲームを終わらせるだけのこと。

 相手の攻撃を見事抑えてアウエイの連勝を決める。これまでアウエイの勝利が中々できなかったのが嘘のよう。これで勝ち点40台としJ1での最高勝ち点を更新した。相手のガンバにとってはこの試合は只の消化試合だったかもしれないが、コンサドーレにとっては来季を戦う上でも重要な勝利である。

 ホームの鹿島戦でJ1上位の力を知った。鹿島に勝つ実力は無かったが、J1の上位チームに完敗することは無いという自信を付けさせてくれた試合である。来季も相手の強さに委縮することなく戦える自信を選手たちに与えてくれた試合である。

 後は、ホームでの最終戦を残すのみ。ホームで恥ずかしい試合はできないので選手たちも最後勝利を見せて今季を締めくくってくれるだろう。後は粛々と来季のチーム作りに精を出すということになる。