ドーピング問題

 晴れ、気温はマイナス10度。

 オリンピックが始まり、韓国との時差がない関係で夜は毎日競技を行っている。興味のある競技は見るようになった。ただし、昔ほど熱狂的ではない。

引用 毎日新聞https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20180214/ddm/041/050/068000c) 

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は13日、平昌冬季五輪スピードスケート・ショートトラック男子日本代表の斎藤慧(けい)(21)=神奈川大=が禁止薬物のアセタゾラミドの陽性反応を示し、暫定の資格停止処分とすると発表した。斎藤は処分を受け入れ、12日に五輪選手村を離れた。

 今大会でドーピングの陽性反応が明らかになったのは初めて。斎藤は日本オリンピック委員会(JOC)を通じて「禁止薬物が無自覚のまま口に入ってしまったとしか考えられない」と潔白を訴えている。JOCなどによると、斎藤は先月29日に国内で受けた検査では陰性だった。だが、韓国入りした4日夜に選手村で行われた抜き打ち検査で、利尿作用のある禁止物質アセタゾラミドが検出された。自ら立ち会った9日のB検体(予備検体)の解析でも同様の結果が示された。

 アセタゾラミドは、特殊な薬であり、市販薬には含まれない。医療機関で処方される薬であり手に入れようとしない限り手に入らない。

 何故、禁止薬物になっているか調べると他の禁止薬物の発見させづらくさせる目的に使われるためとされている。ただし、アセタゾラミドは、呼吸性アシドーシスの改善に用いられるので、過度の運動により肺にたまる2酸化炭素によって引き起こされるので、その症状を改善させる役目を果たすので、運動能力の改善効果はあるだろう。

 ただし、今回斉藤選手は補欠の身であり他の選手が怪我などの不測の事態が起きなければ出場できないため、競技前に事前に服用する意味は余りない。

 やはり使われたとしたら禁止薬物の痕跡を消すために服用したか、巷に流れる陰謀説のどちらかだろう。ただし、補欠の選手をわざと失格にさせる理由が判らないのでその線も薄いと思われる。

 本人は身に覚えがないと発言しているため今後の調査は難しいためこのまま有耶無耶になることだろう。しかし、陸上競技と同じようにスケートは筋肉増強や酸素消費能力の増加による成績の向上は明らかで、そのためドーピングに引っ掛かる選手が後を絶たないわけで、もしかすると日本スケート界にもドーピングをしようとする人間がある程度存在しても不思議ではない。

 筋肉増強剤の使用は、ロシアが積極的に行っていたことで国ぐるみの行為とされている。そこに技術があればだれもがその誘惑に負け、更に国ぐるみで行っているとなれば、その国内にいる選手の意識はドーピングに向かう。それであのメダルラッシュがあるわけである。

 日本でも、一部のボディビルダーなどが使用しているのは事実である。彼らは肉体の美しさを作るために使用している。そういった流れから禁止薬物とはいえ国内では手に入れようとすれば手に入る。国内のスポーツ選手の中で禁止薬物を使用している選手が存在しないというのはないだろう。