対 浦和 0-0

 晴れ、気温は7度。

 土曜日の試合の感想を書く。試合はDAZNで見た。

 土曜日は仕事があり家に着いたのは午後8時過ぎ、それまで試合の結果は見ないようにして帰宅。スマホ等はなるべく開かないようにしていたのは言うまでもない。

 試合会場の埼玉2002は満員のようす。後で放送があったが3万9千人の人が入ったらしい。ドームが超満員になったときでその入場者数だったのであれだが、あれだけの人が入り殆どが浦和の応援をしているというだけでそのすごさが想像できる。

 試合は、浦和がゴール前で華麗に攻めようという、いわゆるコンサドーレの選手に自分たちのプレーを見せつけてやろうという意図が見て取れた。その様子は、去年のドームでも感じられたものである。所謂上から目線で攻める。相手がそれを意識すれば嵩にかかって攻めようというものである。

 

 試合に入る前から相手に怯え委縮したプレーをすれば間違いなくコテンパンにやられる。それは、どんな試合でもそうである。相手に飲まれては正常なプレーができるはずもない。その点でいえば開始から20分間は、浦和はそんな感じで攻めてきたため、コンサドーレはその勢いに飲まれそうになりながらも最後の最後でゴールを許さないプレーができていたと思う。

 それなりに耐えれば後は相手の足が止まればコンサドーレも早いパス回しと一発のロングボールで浦和陣内に攻め込む。しかし、相手の浦和もゴール前ではコンサドーレの選手を自由にはしてくれず決定機はわずかしか作れない。

 後半も同じように後半開始は浦和が攻めてきたが、選手たちの足が止まるのも早かった。だから相手が疲れている処で決定力のあるジェイがいたならと思ったが、故障なのかベンチにも入っていない。それが残念な試合であった。

 ゲームは前後半両チーム得点が入らず終了。順位は変わらず4位と上位にいるが、まだまだ試合数は少なく、この順位はあくまで暫定で連敗すればあっという間に下位に沈んでしまう。一桁順位はうれしいがそれはそれということである。

 気になるのは前半交代した深井選手の状態と、やはりジェイ選手が故障なのかどうかである。都倉選手は好調であるが、マークがしっかりついていると得点の匂いは限りなくしなくなる。チャナティップ選手も時折華麗なプレーを見せるが、相手が必ず密着マークをしてくるためどうしても上手く抜け出すことができない。その点は、相手チームもしっかり対策を取ってくる。それでもプレー出来ればすぐにでもヨーロッパに旅立つだろう。

 この試合、駒井選手が契約上試合に出られないため右サイドに荒野選手が入ったが、少し軽率なプレーが多い。華麗な技を見せ体のだろうが、失敗すれば何の意味もない。回りがドリブル特異な選手が多いのでついそうなる気持ちはわかるが、見習うべきは、兵藤選手のような危機察知能力だろう。

 あともう一つは、期待の菅選手なのだが、ゴールサイドまでボールは運べるのでその後の決めるべきプレーの選択肢が少ない。あそこまでプレーできると回りはその次のプレーを期待する。そこがダメであればやはり印象は悪い。その辺りも、気の利いたプレーができる小野選手などがいるのだから、教えを乞うではないが、そこから吸収できることも多いのではないかと思う。

 すべての選手に言えることであるが、ある程度できると何故か自分の良いときのプレーを追い求めようとする。確かに自分の長所は伸ばすべきだが、そこから一歩抜け出すには、やはり他の選手のプレーを盗むことである。選手寿命は短い、長くプレーしようとすればするほどその時の体力にあったプレーをしなければならなくなる。足の早い選手も足が速いだけではそのうち出てくる同様の選手と比較されてしまう。そこに打ち勝って何十年も同じ特徴で活躍できるのは一握りの選手しかいない。

 多くの選手は、その魅力がなくなってしまえばミシャのように同じ能力なら若手を使うという方針で使われなくなる。そのサイクルは短い。全ての選手がどういう考えを持っているか判らないが、多くは長くプレーしたいと考えている筈で、長くプレーするにはどういった選手になるのが正しいのか考えられる頭も必要である。