無能が声を出せば道理が引っ込む

 小雨、気温は19度。北海道の各地で大雨洪水警報が出ていて、実際に洪水になった地域もあった。この時期に台風以外で洪水警報が出るのは珍しい。今後も台風が北海道に近付いており、明日にかけて更に被害が広がる恐れがある。今後も警戒が必要である。


引用 日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3248396002072018EAF000/) 

ルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は1日の米CBSテレビのインタビューで、北朝鮮の協力があれば「核を含む大量破壊兵器の大半を1年内に物理的に廃棄することができる」との認識を示した。ポンペオ国務長官が近く北朝鮮と協議に臨むとの見通しを表明したが、米側には北朝鮮が約束を守ると「夢見ている人はいない」と警戒感も隠さなかった。

 あれよあれよと行われた米朝会談、その結果同床異夢のトランプと金正恩が同じ夢を語りだしたと世界が一瞬思い、今でもその時のことを信じて待つ人が大勢いる。

 再三書いてきたが、彼らは相手を騙すことに何の罪悪感も感じない。何故ならそれが生き抜くための方法なのである。国際社会から信用を得られなくとも問題ないのである。

 そもそも国際社会というのは、国対国との契約を行った後、その約束を破らないように行動することを暗黙の了解として認めた集団に過ぎず、何の拘束力もないといって良い。ただ一つあるとすれば、もしその紳士協定を破れば制裁がある可能性があるが、その制裁もどれ程効力があるかは、その時のパワーバランス次第ということになる。

 その国際社会の一員と自らを認めていなければ、その時々の契約など無いに等しい。先月、米朝間で表明された核廃絶など北朝鮮が口先だけで約束を果たさないこともお見通しだし、そういった核廃絶の方法や確認方法など詳細を決めないまま宣言され、更に北朝鮮に対する圧力を減じるとまでトランプは言ってしまっている。

 喉元に突き付けられた刃先の鋭さに、金正恩は恐れをなしたが、米国の反応を見ながらまた何時かの繰り返しで行動しているのは間違いない。

 

 そういった北朝鮮の行動を見守るはずのアメリカは、既にトランプの言動に振り回されているといって良い。日本式の忖度がアメリカでも行われているのが良くわかる。色々なものが発動することで徐々に世界は混沌かし、その混沌がトランプの行動を非難できないようにさせられている。

 今のトランプは、自分の権力を世界に発揮しているが、この先は、もし大統領に再選されなければそれなりの罰を受けるところにある。その一つがロシアゲートだろう。トランプが大統領の地位にある限りそのことは蓋をされ続ける。

 世界は、トランプの行動に付き合うことで振り回され続ける。その混乱に乗じて北朝鮮はミサイル開発を密かに続け、更に核弾頭の数を増やすことになる。もし、このまま世界的な制裁が無効になれば、世界を破滅させるに足る核弾頭を作り続けることだろう。

 最初に危惧された北朝鮮を信じられる国家として認める動きは、完全に裏切られることだろう。