日米首脳会談について

 曇り、気温は16度。朝方霧雨が降っていたが今は止んでいる。今日の夜にかけて雨模様の予報。せっかく平日は暖かく良い天気だったのに週末が天候不順と来ては土日を遊ぶ人たちにとってストップが掛かってしまう。

引用 日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31527480Y8A600C1000000/) 

訪米中の安倍晋三首相は7日昼(日本時間8日未明)、トランプ大統領ホワイトハウスで会談した。トランプ氏は会談の冒頭で、12日の米朝首脳会談に向けて「準備はできている。会談は実りあるものになるだろう」と表明。北朝鮮は「非核化しなければいけない。北朝鮮への制裁は(現時点で)解除できない」と語った。

 トランプ氏はシンガポールでの調整が順調に進んでいるとの認識も示した。首相との会談では、自動車などを含む貿易と北朝鮮がテーマになると指摘し「日米関係はかつてなく良好だ」と強調した。

 一方、首相は「米朝首脳会談が成功して核、ミサイル、拉致問題が前進するよう緊密に連携したい」と強調。「歴史的な米朝首脳会談が、北東アジアの平和と安定を歴史的に向上させる機会となることを期待する」と表明した。日米同盟に関しては「いまほど同盟の絆が強いときはない」と訴えた。

 米朝首脳会談の前に日本の立場をハッキリさせるという意味合いと、日本が北朝鮮問題で舞台の袖に追いやられている状態になっているためアメリカと協調する姿を世界に示したかったという意味合いが強いと感じる。

 もし北朝鮮核兵器廃絶を受け入れ体制維持と経済援助を求めるとしたら、まず日本に対する戦後賠償という問題が必ず起きる。韓国との戦時賠償は済んだという認識でいても、北朝鮮とは現実には済んでいるとはいいがたい。

 そういう事実から日本に対するお金の要求は当然出てくるだろう。更に、韓国ももし統一という過程を望むなら今の状態で一気に統一という過程は混乱を産むものと思われるためある程度北朝鮮の国内事情が安定するための資金援助は欠かせないだろう。それは必ずあると考えてよいだろう。

 後は、北朝鮮の状況の変化だろう。これまでの報道の中で、金王朝の体制が揺らいでいるとの記事が見られるようになっている。それは北朝鮮への経済制裁による物資の不足で国民が金王朝に対して不満を抱いているという見方である。

 もしかするとそういった不満分子がクーデターを起こす可能性が指摘されている。その日はもしかすると米朝首脳会談の日かもしれない。

 しかし、それによる混乱が生じたとしても世界に与える影響は軽微だと考えるとアメリカは静観を決め込むだろう。そして韓国は、国内への影響を減じるために国境ラインでの軍隊派遣いうことになる。

 そういったシナリオは、あくまで空想の話であり、本当にそうなるかは不明だし、金王朝はそれに対する対抗策を講じてはいるだろう。そうでなければ突然中国に訪問することはできなかっただろう。




 ハッキリ言えばトランプは北朝鮮をポーカーの手札としてしか見ていない。一件危険そうに見える北朝鮮だが、脅威を今のところ感じてはいないようだ。それは、会談を求める金正恩を命乞いしているとみているからである。しかし、途中アメリカに対する勇ましい発言がテレビを通じて流されたところを見ると、金正恩への了解なしに何かができるようにはなっている。その辺りは、機械的な反応なのだろうが、国内には、反米主義のグループは存在し、今回のアメリカへの歩み寄りを好ましく思っていないのだろう。


 北朝鮮の動向は、少なからず日本に影響を及ぼす。無視してしまいたい国なのに何故か近くにあるという理由から関係せざる負えない忌々しい関係と言えるだろう。