地吹雪

 曇り、気温はマイナス4度.寒い日が続く.天気図を見ると大陸に高気圧、東海上に低気圧と典型的な冬型の気圧配置となり、北海道の西側の等圧線は綺麗に縦に並んでいる.予報では晴れとのち曇りとなっているが午前中から天気は崩れていく、特に日本海側は風が強くなり地吹雪で視界が悪くなる.車を運転する人は、運転に注意する必要がある.
 
 北海道に住んでいなければ地吹雪などというものを経験できない.空から降る雪でも吹雪は起きるが地吹雪は、雪面に積もった雪が強風で舞い上げられ風に乗って吹く.その中にいると視界は数メートル先が見えない状態になる.車に乗っていると自分が何処に向かって走っているのかさえ分からなくなる.多くの運転手がブレーキを踏んでしまうため車間距離が短いと追突事故の原因となる.
 特に高速道路では、速度規制が掛った冬道でも構わずスピードをだす運転手が多いため前方の車が急ブレーキを掛けて止まっているところへ突っ込んでしまう.冬道は通常の道路と違い制動距離が長いため、容易に追突事故が起こりそのあとそれが重なり多重追突事故が起きる.

 毎年、冬になると必ず高速道路で数台の追突事故のニュースが流れ、大規模になると100台程度が追突事故に絡むことがあるのだが、その事故が、自分に関係ないと思うのか、高速道路での車間距離は中々守られないし視界不良でも乾燥した道路と同じように猛スピードで走っているのを見る交通事故は無くならないだろうと思う.

 最近、自動運転カーが通常道路を試験走行するようになったが、高速道路でこそ役に立つ技術である.高速度道路を走る車が全て自動運転で走ることを義務付ければ、車間距離は保たれるし、極端に速い車や遅い車がなくなり渋滞も解消される.冬の北海道では特にそういった仕組みが必要である.