民主党政権は悪夢だったか?

 雪、気温はマイナス9度.昨日夜から降り始めた雪は結構な量になった.寒さは相変わらずである.

 予想天気図を見ると明日明後日は高気圧に覆われ、この寒さも少し和らぐが、来週になるとまた冬型の気圧配置にもどり雪が降りだすだろう.2月はまだまだ春というのには程遠く、雪が最後までついてくる.

 

news.tv-asahi.co.jp

 このニュースの発端は、国会の代表質問での首相の発言から起こった.

 問題点は、民主党という今は亡き政党に対して「理由なき非難ではないのか?」だろう.

 もう一つ付け加えるなら、「一国の首相の発言としては幼稚である」だろう.今はやりのトランプを真似したということだろう.それが国民にどのように伝わるかは国民次第である.

 

 この件、自分も民主党政権に失望した一人である.何故なら民主党政権がばらまいた夢のような公約、その一つであった埋蔵金問題、結局埋蔵金は出てこなかった.高速道路の無料化も結局ならなかった.選挙民に心地よい言葉で支持を得るというのはどの政党でも当たり前に行われていることで国会議員が公約したことを100%達成できるとは思ってもいない.しかし、何故民主党政権が支持を失い下野しなけらばならなかったのかの反省が一つもないことが最悪と言えるだろう.

 

 仮にも政権を担い国民のために活動して、選挙に負けたけれど次につなげるものがあればよかった.政権というものを経験し、それを次に生かす努力をすべきだったはず.それがいざ国会が始まると以前の万年野党と同じ行動を取ることが信じられない.せめて自民党に対抗する政策で勝負すべきだったのにも関わらず、政策もなくただ国会で首相の攻撃に終始したことは次に政権に返り咲くことを諦めたとしか思えない.

 

 更に民主党時代の左派特有の党内分裂をあおる行動が目につきすぎたというところだろう.自民党が同じように党内に色々な考えを持つ人間の集まりだったとしてもと党として意思統一できたのに比べ、民主党がその思想の違いをまとめる柱が欠けていたのが党内を混乱に陥れた原因でもある.

 

 そのため民主党は、党としてのまとまりを欠き、それゆえ徐々に分裂していくことになる.それが民主党が消えてしまった理由だろう.

 

 民やはり自民党は、国民に理想的な政党と思われていない.公約も破る政党だと認識されている.それに比べ民主党ができた当時は、理想国家を実現してくれるのではないかと、今までの自民党の悪弊を一掃し清廉な国を作ってくれると期待されていただけに、国民の失望は大きかったのは事実である.

 

 しかし、それにめげず何度でも立ち向かう姿勢を見せていたら民主党は消滅することはなかっただろう.それが何時のまにか政権を取り戻す意欲を失ってから、あるいは失ったように見えることがいけなかったのだ.

 

 自民党は、既に凝り固まった動脈硬化を起こしているような老体という印象が強い.それに代わる若さを前面に出し、青臭い主張ができる政党が必要である.民主党が分裂した立憲民主、国民民主ともども既に若さを失ってしまった.更にその裏で小沢一郎が暗躍するとなると、政権奪取の争いは老々対決ということになりそうである.

 

 民主党が悪夢だったかと言えば、結果悪夢だったのは実感である.それを返上できない野党勢力に変わる何かが生まれなければならないだろう.自民党も野党との比較で選択されているだけで、本当に良い政党かと言えばそうではない.この辺りの選択肢の無さが国民をしらけさせている理由の一つである.