月48万円の生活

 晴れ、気温はマイナス9度.雪はほとんどないが寒さは厳しい.

news.livedoor.com

 家族人が普通の生活をするのに月48万円かかる?これは京都での話だが、北海道ではもう少し低く抑えられるだろうが、子供が2人いて習い事や塾などに行くとそれなりのお金が掛ることから当たり前の出費なのだろう.

 では、この生活レベルを保つには当然共稼ぎが必要となるだろう.現在の日本は本当に給与が上がっておらず物価もそれほど上がらないために何とか生活を維持していけるレベルの人が多い.

 一昔前のバブルの時期に総中流という言葉がはやった.それは、上流でもない下流でもない中間層が日本の大半を占め、それなりに給与が上がった時代である.その頃の日本人はこのまま日本は成長を続け豊かな暮らしを謳歌できると信じていたはずである.

 その後のバブルの崩壊を機に日本は停滞し、浮上の切っ掛けを掴めないでいる.その頃から徐々に政策は格差社会を作り出す方向に舵を切った.その理由は、お金が集まるところに人が集まりそこに革新的な技術や仕組みが生まれると考えたからである.平均的な金持ちだけでは大きな事業展開はできないと信じていたからである.

 しかし、結果は無残なところである.結論から言えばお金を集まる理屈は金持ちが多いから集まるのではなく、人が集まるからお金が集まる.人の移動とともに環境がそう変えていくのだということである.

 だから、今の日本では東京に一極集中してしまうのである.大きな金が動くのは日本では東京しかないからである.

 

 月48万円あれば、家族4人普通以上の生活を送れるだろう.つつましく生活すれば貯蓄も可能である.できるならそういった生活が送れる日本である必要がある.そうすれば、ひとりでに人が集まり更にお金が集まるはずである.

 バブル崩壊後の日本を見ていると物価が上がらないから企業の収益も増えず更に務める人の収入も上がらない本当のデフレスパイラルに落ち込んでいったのだと思う.

 あの時、本来ならリストラではなく所得を上げる方策が必要だったのだと思う.それで会社がつぶれたとしてもそれは自然淘汰の一つだったのではないだろうか.