毛皮用ミンクが殺処分されるらしい

 曇り、気温は8度.比較的暖かく感じるが、家のFFストーブがECOモードだと室温が低くても中々点火しないようになっているので朝方は寒く感じる.北海道のイメージではストーブの前で半袖でアイスクリームを食べている感じだが、最近の省エネ傾向で厚着をしてなるべくストーブを焚かない生活が浸透している.

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 デンマークでは、毛皮用に飼育されているミンクが1700万匹居りそのすべてが殺処分されるというニュースが流れ、それが翻されたというニュースが流れ、最終的には全てが殺処分されるようだ.

 ミンクには何の罪もなく、飼育されているのは人間の都合だけである.飼育されている理由も人間の衣類に使われる毛皮のためである.

 このように書くと人間の勝手で殺されてしまうミンクがかわいそうという批難が必ず起きる.それは分かるがそのすべてを自然に放てば生態系のバランスを崩すことになる.更に今飼育しているミンクの中で新型コロナウイルスの変異型が発生し、人間にも感染するとなればかわいそうという意見で殺処分をしないという理由にはならないだろう.

 こういった理不尽な話は日本にもある.それは鳥インフルエンザが発生した養鶏場のニワトリである.彼らも人間のために卵を産み、更に鶏肉として消費される運命だけで飼われている.そこにあるのは人間に移すかもしれない病気という理由だけである.全くもって人間の都合で有る.

 ミンクは可哀想という声を上げるなら当然ニワトリも可哀想という意見が出なければならないがそうはならない.ミンクが飼育されているのは遠く離れたデンマークで有り、その写真を見ると愛くるしい眼をした小動物である.彼らから直接影響を受けない日本人が日本で飼育されているニワトリに対して何万羽が殺処分されるということに対して可哀想だから野に放してあげてと言わないのは、そうすることで直接自分に影響が来る可能性が高いからである.

 人間の中にある理不尽さは、ある意味その人の心にある自分勝手さを表現していることに他ならない.何かを選択する時にまず働くのが対象が好きか嫌いか、見た目が可愛いか可愛くないか、そういった理由で決定される.もしそうでないとしたら、もしミンクやニワトリが「ゴキブリ」だったらどうだろう.ゴキブリを何かの資源に利用するために飼育しているが、彼らに人間に対して感染力の強い病原菌を持っているとしたら、それを見殺しにするな可哀想という声は殆ど上がらないだろう.