ワクチン接種は希望である

 雪、気温はマイナス1度.明日から冬型の気圧配置になりまた寒さがぶり返す.こういった厳しい寒さが今のコロナ過では必要なのかもしれない.寒くても換気をしなければならないところが困るのだが.

 

 新型コロナウイルス流行が一大トレンドとなり、色々な媒体で新型コロナウイルスの恐怖が語られる.しかし、若年層では重症化されにくく、死亡率が高くなるのは基礎疾患を持つ高齢者になってくる.基礎疾患をもつ世代と若者世代の価値観の差が今の状況だと思う.

 若者世代にとって単なる風邪である.怖くもなんともないだろう.数日休めば回復するのだとしたら予防をすることが面倒ということになる.

 それに対して、そういったことに対して敏感な層、高齢者や医療関係者、介護などの施設関連の人たちは過敏にならざる負えない.何故なら自分たちが働く現場に持ち込むことで救える人が救えなくなるからである.

 

 また、本質的には、この状況が長引けば長引くほど経済が回らなくなる.その付けは、後々の世代に回ってくる.この影響が長引けば就職先もつぶれるかもしれない、更にそこで働く人が無職になれば、夜の歓楽街の人では更に減少するだろう.今は、国の対策等でお金が回っているが、そのお金は将来補充しなければいけないとしたなら、それは前借している状態と言って良い.

 お気楽な若者たちも今を対応しなければ自分たちが別な面から苦労してしまうのだと思ってもらいたいのだが、そう考えれる人は多くは無いのかもしれない.

 

 今回の流行の長期化で人々は新型コロナウイルスに関する情報過多でマヒしているのかもしれない.何を選択しなければならないかの優先度を自分で選択できない状況なのかもしれない.

 今の新型コロナウイルスの情報のトップは、ワクチン接種だろう.どうしてもマスコミは成功よりは失敗をニュースとして取り上げる.何故ならそういった情報の方が興味を引くからである.1000人が助かっても一人が不幸になれば、その一人にスポットライトを当てようとする.

 今回も、副反応の件は熱心に取り上げ、ワクチンによって死亡したという事実を宣伝する.それによって多くの人が救われる事実を声高に述べることはしない.

 そのため、テレビの中で、ワクチンはもしかすると重篤な症状になるかもしれないという言葉を発するコメンテーターばかりになる.何故なら、不幸にしてそういった人が出たとき、手放しで接種を進めた人間が非難の的になるからである.自分は、そういったことが起きると警告していたというアリバイが欲しくなるからである.

 今回のワクチン接種は、全てを一遍に変えてしまうものではない.ワクチン接種してもインフルエンザのワクチンと同じく運悪く罹る人は罹るものだからである.しかし、確実に流行は抑えられるし、重症化する人を減らすことができる.免疫とはそういうものである.

 

 マスコミの人も考えて欲しいのだけれど、人々が欲する情報を与えて良からぬ方向に導くこともできることは過去の経験で知っているだろう.それで今まで食い扶持を稼いできたのだから.でも今の状況は、そういったことを度外視して取り組まなければならない重要な時期で、あなたたちの会社が日本経済の破綻と同時に消え去るかもしれないことを覚悟はして欲しい.