この日を迎えた貴方

 雪、気温は1度.昨日の夜から結構な風が吹いている.その強い風で道路には吹き溜まりが出来ており歩くにも難渋する.

 

 今日は、共通テストの日である.あいにくの天候で試験会場までたどり着くことが困難な受験生もいるだろう.その困難さは人によって様々で不利に働く人も出てくることもある.それをマイナスと取るかプラスと取るかによって試験に向かう気持ちも変わってくる.この日ばかりは悲観することなく立ち向かって自分の実力を発揮してもらいたいと思う.

 試験は、全てが公平ではない.問題が作られた時点で受験生に対して必ず平等になるわけではない.苦手な範囲、得意な範囲と出題される問題によって差が出てしまう.その辺りは運不運が付き纏う.しかし、それが人生のすべてではないことをどこかで分かって欲しいと思う.

 

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 昨日の夜は、JRも今日の試験の混乱を避けるため徹夜で除雪作業に当たっていたようだが、生憎の強風のため始発から運休が決まった列車が相当数ある.また道路も車がすれ違えないような狭い道路が多数あり、移動手段に困難さを生じることは解消されていない.

 しかし、この悪天候も何時までも続くものではない.今週、来週を過ぎればという状況である.一月も半ばを過ぎ、あともう少しで本当に春の足音が聞こえる季節になるはずである.こんな困難さも過ぎてしまえば思い出話になるだろう.

 

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 阪神淡路大震災が明日で27年目を迎えるというニュース.もうそんなに時間が経つのだということは考え深い.今の神戸を訪れると大震災が有ったとは思えないほどの姿で、神戸港に立つモニュメントがその記憶をよみがえらせる.

 あれだけ破壊つくされた街が人間の手でコツコツ作り直されて行き、それを全く感じさせない姿に変えていくのはある意味人間らしい営みである.もしかすると再度同じような大地震が起きるかもわからない状態でまたそこで暮らしを始める気力は人間以外持ち合わせていないかもしれない.ある意味人間しか持たないものを作り出す能力があるからこそのものである.

 阪神淡路大震災で、日本は大地震が起きる国だと実感させられ、東日本大震災でそれが何百年に一度の災害ではなく数十年で繰り返される災害だと思い知らされ今がある.

 もし、日本に大きな災害が起きなければどれほどの人が人生を過ごし、どれほど栄えていたのだろうと思わざる負えない.そういった災害にあっても尚生き抜いてきた日本の社会を褒めるべきだろう.

 世界には、今回のような新型コロナウイルスにより大きな災害を受けている国も多くある.それ以外でも戦争や災害で国として成り立たなくなったところもある.そういった人が生きることを許さない環境が何時でも起こりうるわけである.

 個々人の前では、その事実は残酷であるが、人類或いは地球という視線で見れば当たり前の歴史が続くだけなのかもしれない.歴史に名前が残ったとしても何百年、何千年のスパンで考えると記憶に残らない出来事になる.宇宙が出来てこれまでの時間を考えれば地球の歴史など一瞬の出来事だろう.

 それでも、今を生きている人にはそれぞれに歴史があり記憶がある.今の時間を一緒に生きているからこそである.