昨日も雨が降ったが、今日の朝は、土砂降りといっても良いくらいの雨が地面を叩く。その量は地面が吸収できず溢れて川のように流れている。
 それでもこれ以上の豪雨は間々あるので、これくらいで驚いていてはいけない。

 それにしても改めて思うもことは、如何に大量の水が短時間に落ちてくるかということである。これ程の水を庭位の面積に撒こうとすれば、水道の水では追いつかないだろう。

 台風ともなれば、通過した地域では、これの何倍もの量の水が地面に撒かれるのだから、床上浸水を起こすのも当然である。
 
 普通、雨は、地面に吸収されたり、下水に流れることでやがて川に集まり海に戻る。しかし、地面や下水口が吸収しきれない水は地面に溢れることになる。更に既に都会は、水を吸収する地面すらない。
 当然短時間で一杯になった雨水は、行き場を求め低地に集まることになり。それが水害になる。

 もう一つ、恐ろしいのは、その低地や、斜面にどんどん家が建っているということである。開発の波というのは恐ろしいが、数年前は川であったり沢地であったところが、あっという間に整地され宅地として販売される。そして、数ヵ月後には家が立ち並び始めるのだ。
 そういう悪条件なので、他のところより地価は安いだろうが、その土地の成り立ちを知る人にとってそこに住む人の気が知れないところがある。
 毎年災害にあうことはないだろうが、何十年、何百年単位では、被害にあう確率は高いのではないだろうか。

 そういえば、小樽なども海の見える急斜面に家が立ち並んでいる。もし大きな地震などがあればあの斜面ごとずり落ちてしみそうな風景である。
 そういえば、海沿いの町は、切り立ったがけのふもとや、斜面に家が立ち並ぶことが多い。
 人間、100年以上生きることはまれなので、その当たりの記憶が受け継がれなければその土地の怖さを知らないで済んでしまうのだろう。