人災は知らないところから発生する

 曇り、気温は18度.何時でも雨が降りそうなそんな空模様である.

 

  Twitterを見るとシマフク寮に檀崎選手がいるようだ.漸く隔離期間を終えたようで何よりである.これからが彼の勝負といえる.オーストラリアである程度活躍していたがその活躍をコンサドーレでも発揮できるようになれば面白いことになる.

 

 

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 今回、熱海で起きた土砂流、ある意味人災であった.崩落現場の大半の土は、よりによって山頂付近の谷に積まれていた.この危険性を予知できなかったかというと素人の自分でも危ないことをするなと気付く.

 谷というのは何故できたかといえば山肌を流れる水が少しずつ斜面を削ってできる.その山肌を削る過程で徐々に川の流れになり更に低くなったところに周りの水が集まってくる.

 更に地図を見ると海と山の距離が近い.こういう土地は山が急斜面になる.その山の削られた土砂で海岸線に人が住める土地ができる.こういった地域は、過去にそういった土砂崩れが起きていた可能性が高い.それが落ち着いていたのは、山肌の滑りやすい部分が既に崩落しており固い地層がむき出しになっていたからだろう.

 

 そしてその上を土で埋めたとしたら周りから集まる水を止めておかなければその積み上げた土砂の下を流れることになる.それが続いていれば上に積もった土砂は、北海道の真冬の屋根に積もった雪と同じである.何時かは自然と滑り落ちる.今回の雨はその切っ掛けを作っただけだtった.

 今回被害に会われた方たちは、そんな遠くの知らないところで行われた工事で自分達の命が奪われることなど知らなかっただろう.

 

 今回の事故と同時に色々ところでそういった土地が無いか緊急の調査を各自治体が行っている.もっと早くとは思うけれど行政は何かが起こらなければ何もできない.何も起こらない間は、予防策を取ること自体税金の無駄となる.更に言えば、この土砂の埋め立てを許可した熱海市の責任となるのだが、法律で禁じられていなければ許可せざる負えないというしかないのだろう.だから最初に書いたように人災なのである.

 もし山裾に暮らしている住民の片がこの記事を読んだなら自分の住んでいるところがどういった成り立ちで出来上がった土地なのか調べることをお勧めする.更に山側に不審な造成地とかないかどうかも調べてみたら良いだろう.