東アジアカップ

 雨、風が強く手に持つ傘が飛ばされそうになる。

 東アジアカップが韓国で行われているが、日本代表の弱点であるディフェンス力が今回の代表でも現れており、この先の日本代表入りができる選手を探すのは容易では無い。

 日本代表の特徴は、MFの選手の層が厚いという点が真っ先に挙げられる。それはまさしくキャプテン翼世代以降、優秀なMFに対するあこがれがサッカー少年に強いということを表している。

 ただ、それ以前から日本では、優秀なMFに対するサッカー少年のあこがれは強く、シュートを打つFWよりも強い、その影響をキャプテン翼が受け継いだともいえる。まさしく日本的である。

 世界には色々な国があるが、やはりサッカーは攻撃と守備のバランスの競技である。いくらFWが得点を重ねても、それ以上の失点をしていれば試合には勝てない。得点を入れることができて相手に得点させないチームが最終的に優勝という栄誉を手にするスポーツである。

 そのため、絶対的なFW、DF、GKが居ればある程度試合にはなるはずである。MFはGKから球を預かり前に運ぶ役割を果たす存在である。もしFWに得点能力が高い選手が複数いれば、GK、DFから直接前にボールをだし、中間を省く戦略も取ることができる。そういったチームでは、MFは攻撃というより守備に力を注ぐ場合が多い。

 優れたMFが育つ日本から外国へ移籍する選手の殆どがMFといって良い。それだけ他の国では、技術力のあるMFをそれ程必要としていなかったからだと思う。

 話は、東アジアカップに戻るが、今日は、オーストラリアとの第2戦目である。オーストラリアも高身長の選手が多い国で、DFの守備力も高い。それに対して、日本代表がどのように戦うかが見ものである。