新一年生に送る

 晴れ、気温はマイナス3度。冷え込む時はマイナスになるのが4月の気温である。

 新一年生や社会人一年生が新しい生活を始めて、一番戸惑うのがやはり環境の違いだろう。今までいた人がいなくなり、何となく一人ぼっちになったように感じ、そういった者同士が交じり合い新しい関係が生まれる。だからこの時期が一番大切な時期かもしれない。

 新しい環境は、色々な問題を生み出す。その一つは、その小さな社会に於いてのルールを学ぶことである。どうしても納得いかないルールもあるだろうが、そのルールを一年生になったばかりの人間が直ぐに変えることはできない。それを変えれる人間に成らなければルールを変えれないし、もしそのルールに耐えれなければその小さな社会からつまはじきにされてしまうことも有る。

 できることなら、その小さな社会のルールに適合することだが、もしそれに我慢できないならまず上司に相談しよう。上司が適切な答えを教えてくれて自分が納得できるならそれでいい。もし、上司の説明が納得できないなら、次は仲間を集めよう。同じ考えを持つ人が多ければ、それはやはり不都合なルールに成るし、その仲間を集めることができないのなら、そう言う考えを持つことがちょっと違うのかもしれない。そこで改めて自分の考えを見直すことである。

 小さな社会、大きな社会のルールを変えるとするなら、やはり仲間が必要である。その仲間を得るのはそれなりに大変な事である。でも、自分の意見に共感している人が多くなければ中々事は進まないのは世の常である。

 今問題の原発も、廃炉すべきという意見が国民の大多数なら意見が通るだろう。幾ら原発を守ろうとする人間がお金持ちで権力を持っていたとしても、国民の大半がノーと言えばどんな工作をしても無意味である。もし、日本が北朝鮮のように独裁国家でなければ、国民の意見は聞き入れられる。

 だけれども、日本が出来てから社会のルールは色々変わってきている。それは事実である。だから自分が変えようとすることが不可能なわけでは無い。上から与えられたルールを漫然と守って行くだけでは無く、それを変えること求めるのも一つの生き方である。

 この先、壁と言われるものにぶち当たることも有るだろう。しかし、その壁は、乗り越えられないものは少なく、後で振り返ればどうしてそう思ったのだろうと思う事が多い。もし、乗り越えられない壁なら遠回りをすることも選択肢の一つとしてあることを覚えておいてほしい。