対群馬

 晴れ、気温は15度。きれいな青空が広がっている。


 昨日の群馬との試合、CSで観戦。


 CS中継が始まるのが午後7時30分とこの時期の群馬の気温を配慮してのことだろうけれど、見に来るお客さんにしてみれば終了時間は午後9時半頃になるので、次の日が仕事の人にとって見に来るのがつらい時間帯である。そのためか観衆は3000人程度でコンサドーレの応援の声がひとしきり大きく聞こえる。

 試合は、当初の予想で群馬が引いて守るという話だったが、コンサドーレも試合運びを考えて前の選手を走らせる裏狙いの展開をしたため、そのボールを奪ってコンサドーレの陣内に攻め込むため、群馬が前掛かりに攻め込む展開になった。しかし、群馬のパスミスやシュートミスから得点を許さない展開となった。

 この原因は、前節から先発が入れ替わったことによるものだろう。前兄弟、進藤、深井といったところの動きの連携がまだ熟成していないため、守りや攻撃に少し難があった。それでも、ゴール前に運び続けることで徐々に群馬のディフェンスラインが下がり始め、群馬がゴール前を固める展開になる。


 やはり、上位チームと戦う下位チームは相手に先制点を入れられると勝つのは難しいと刷り込まれてしまっているのか、相手に攻撃を渡すとひたすら全員でゴール前を固めることが多い。そのため、そこから攻撃に移るとき自陣から反撃するときは、ハーフライン位に残る選手がゴール前までドリブルで持ち込む必要がある。その時に相手の選手にマークされシュートチャンスに結びつかないことが多い。

 それでも、上手くマークを振り切れば相手守備はガラガラであるので、群馬も後半はチャンスを作ってきた。しかし、その時にゴールの神様が味方してくれないと中々得点に結びつかない。

 それに対してコンサドーレの攻撃もパスがつながり相手ゴールに攻め込むものの内村、都倉、ヘイスと次々ミスを繰り返し、多くの得点チャンスを逃し続けてしまう。それでも後半中ごろに福森から上げられたボールが変化したのか相手GKが弾ききれず丁度ゴール前にいたヘイスに渡りゴールを決める。

 このあたりが、上位と下位の違いで、選手の能力がそれほど離れていない部分で差が出るところなのだろう。決して、コンサドーレの選手の能力が相手を完全に凌駕しているわけではない。

 本当にこの先の試合を考える上でこの勝ち試合は大きい。この時期は、夏場に向けて選手層の厚さが問われてくる時期で、コンサドーレもそうだが、各チームレギュラー陣に故障者が増えてくる。その代わりに出る選手がすんなりチームに溶け込み能力を発揮できるところが上位に進出してくる。

 今日の試合は、コンサドーレの若手選手に自信を与えたと思う勝ち試合であった。