J1リーグ戦 第33節 vs広島 2-1

 晴れ、気温は3度.これから気温は上がり少し暖かい日になりそうである.

 

 

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 土曜日の試合.エディオンスタジアム広島で行われた.DAZNで視聴.

 

 この試合、コンサドーレは残留を確定するため、広島はACL圏内の3位を確定するためとお互い勝利を求めて戦う試合となった.

 

 チームの姿としては、お互い守備重視ではなく攻撃を主体とする.その中で相手に前線からプレスすることでボールを奪いショートカウンターで得点を奪おうとする広島.対してコンサドーレはボールを保持し相手の陣内で押し込めて得点を入れようとする.なので試合開始と同時にお互いが主導権を握ろうとする遣り合いとなった.その流れの中でお互い前目からプレスを掛ける点は共通している.その戦いの中で分があったの広島で奪ったらすぐに相手陣内に走り込みコンサドーレのマンツーマンのずれを生もうとする.その部分でカバーが遅れたり振り切られたりで広島がゲームの主導権を握る形となりかけた.

 その部分はコンサドーレも既に今までの試合で経験済みなので、相手が前掛になれば簡単に前線にロングボールを蹴り手薄なバックラインの裏狙いに徹することになる.しかし、相手DFも簡単にフリーにすることなくお互いが拮抗した攻め合いが続く.

 その中で最初にチャンスを得たのはコンサドーレだった.右サイドで張っていたシャビエル選手から反対サイドのルーカス選手にパスが通り、そのボールをドリブルで持ち込みシュートを放つ.そのシュートは相手DFに当たりふさがれるが、跳ね返りを興梠選手がボレーシュートを放つ.相手GKが手に当てゴールにはならなかったがこの試合両チーム初のビッグチャンスとなった.

 そして、チャンスは直ぐにやって来る.コンサドーレが自陣で相手ボールを奪うとルーカス選手が3人の相手選手を交しスルーパスを出すと抜け出した興梠選手が相手GKを冷静に交わしシュートを放つ.それが見事に決まりコンサドーレが先制する.

 しかし、相手の広島もその得点を挽回しようとコンサドーレサイドに攻め込みコンサドーレの守備の乱れを突き同点ゴールを決める.前半は同点で終える.

 後半、両チームとも選手交代は無く、次の一点を取りに試合が進むことになる.

そして、後半9分、またもや左サイドのルーカス選手が右サイドのシャビエル選手に綺麗なパスが渡り頭で落とすとそこに走り込んだ宮澤キャプテンが胸トラップしシュートを決める.ゴール前に走り込んだキャプテンが元FWの本領を発揮する見事なゴールを決めた.そして、この試合の陰のMVPであるルーカス選手の動きは見事であった.何時もは右サイドだがこのところは左サイドで使われるようになり徐々にそれが慣れてきた感じになってきている.

 その後は、広島の攻めを耐えながら追加点を取るために攻め込むコンサドーレという図式になり後半の終わりごろには足を攣る選手が出て、最後にはGKの菅野選手が足を故障するアクシデントが出るなど最後まで見るものを飽きさせない展開となった.

 

 そして、そのまま試合は終了し勝ち点3を得たのはコンサドーレということになったわけである.

 今季、出だしは引き分けが続いた.特に最後の最後に同点に追いつかれる試合があるなどもう少し守備時間を踏ん張ればという惜しい試合があった.もし、守備に重点を置く方針に変えたのならJ1残留は無かったと思うし更にミシャ監督は解任になったと思う.結果それをしなかったチームのやり方は間違っていなかったわけである.

 攻撃こそ最大の防御を地で行くコンサドーレ.相手に弱みを見せた時点で失点を繰り返し、外野は監督の責任と囃したてる.しかし、チーム運営費もそれ程多くなく、選手層も決して厚くなく開幕前に主力のFW、MFが流出するという状況になり、先発の選手が少しでも掛ければ緊急事態となる形でスタートした.案の定、今季を通して怪我で選手が入れ替わりその中で勝ち点を苦労しながら得られたのは、やはりミシャ監督を中心としたチームの纏まりがあったからだと思う.

 そして、最終的には残留確定し現在10位の位置にいるが、残留争いの泥沼に本格的に埋もれなかったのも残り試合に上位チームから勝ち点を獲得できたことに尽きる.もし、守備重視で堅守速攻などといっていたら上位チームには抵抗できなかっただろう.そして、今の残留争いしているチームの中に最終節まで入り込みハラハラドキドキの清水戦を迎えただろうと思うと冷や汗が出る.入れ替え戦はあのJ1昇格したばかりの時に経験しておりあれだけチャンスが有りながら次々と負けてしまった試合を思い起こすからである.

 

 ミシャ監督になってからチームの戦い方のコンセプトは固まった.ポゼッション+マンツーマンディフェンスである.ミシャ監督が退任してもそのコンセプトを忘れずこの先もブレずにチームで戦えば近い将来J1優勝という目標が達成できると思う.