災害時の情報収集

 曇り、気温は10度。7月の気温としては寒すぎである。とはいってもたまにこういった低温になることは多い。更に所によっては冠水と畑作被害が予想される。北海道の美味しい食べ物が一つの観光の目玉になっているので、その辺りの被害が少ないことを祈るしかない。

 今回の雨による被害の状況は、どの程度だったのかリアルタイムで知ることができない。人の多く住む地域ではそういった情報が伝わりやすいが人の住まないところは道内に多くあり、そういったところの状態が直ぐには伝わらない。インターネットが発達した今、そういった災害の状況がリアルタイムに情報が伝わるシステムがあると便利だろう。


 日本では、北朝鮮のミサイル等に備えた偵察衛星が何基か打ち上げられ実際に運用されている。もしかすると災害時にはそういった衛星を使うことも一つの手ではある。ただし、それでもリアルタイムに観察できる地域は限られているためドローンとかの偵察も必要だろうが、気象状況が悪化している最中は飛ばすことができないだろう。

 何故そんなことを思うかというと、そういった情報があればそこに向かっている人や車が二次災害に遭うこともないし、被害状況が確認できていれば救助、救援の手配が迅速に進むからである。

 東日本大震災では、まさに被害が起ころうとしている処をヘリのカメラが伝えていた。あの情報によって被害にあわなかった人もいただろう。今起ころうとしている処をリアルタイムに知ることは安全なところに避難するため重要なポイントである。

 ただし、あのヘリの情報も被災地全てをとらえていたわけではないし、避難している人には伝わらない。一斉に放送できる利点があるが視聴者は必要な場所の情報を得られないという欠点がテレビにある。そこでやはり携帯電話である。その端末向けにその周囲の情報カメラの映像が選択して見ることができれば災害時には便利である。日常的に見られることができると個人のプライバシーの問題が出てくるが、緊急時には必要である。しかし、その緊急時と平常時の区別をどのように区分するかが問題となる。その辺りは、反対する人も大勢存在するに違いない。

 もし自分が知らない場所で災害に出会ったら、今の状況が限定的なのか広域的なのかの情報がまず必要だろう。更にその災害の範囲が明確に判り、自分が避難すべき方向が判るようになるとすごくありがたい。そういったものが実現できればと考えるが実用につなげるハードルは多い。