試合が無い

 晴れ、気温は20度.清々しい天気である.

 

 昨日は、コンサドーレの試合が無く、少し暇な日を過ごしてしまった.その代わりDAZNで他のチームの試合を続けて見ていたのだが、全てのチームが今年の変則的な試合によって凄く上手くなってきていることを実感した.試合数が過密になり若手の登用が多くなりそれなりにチーム内競争が激しくなってきているのだろう.そのため、自然とチーム力が上昇している感じなのだろう.

 コンサドーレも若手を起用しているが、このところパス精度が落ち始めている.疲れによるものか不明だが、開幕時の動きの良さとは裏腹に足がもう一歩届かない、あるいはパススピードの強弱が合わないといったような不協和音が広がっている.その辺りの改善が無いとこの先上位浮上は厳しい.

 今、コンサドーレはゼロトップと言われ始めており、選手の役割は流動的である.そのためポリバレントな選手が起用され、少なくとも複数ポジションが出来なければというか試合に出たらどこでも対応できる能力が求められる.

 だから、大学生トリオもまだ加入して時間が浅いのに色々な位置に対応させられている.この方針は、選手の能力を伸ばすことは間違いない.別な景色を見ることで視野が広がるからである.

 それは、今キャプテンをやっている宮澤選手が最たるものである.ただし、宮澤選手は、ミシャ監督時代から複数ポジションをこなしているのではなく入団した時から毎年ポジションが変わり結果的にGK以外のすべてをこなしているに過ぎない.その経験が、今の位置で試合に出られる要因になっている.

 もし、入団当時のFWでいたら大成しなかったと思う.それを追及していたら今は現役を引退していたかもしれない.その彼がCBとしてあるいはボランチとして活躍しているのは、その才能を見出してくれた監督の力である.ミシャ監督に代わってからも彼の有能性を認め試合に起用され続けているのは、その間の努力の結果である.

 今のコンサドーレは、そういったポリバレントな選手の出場が増えており徐々にそういったチームに生まれ変わってきている.

 しかし、その中で課題もある.それは、得点力である.必ずチャンスに得点を決めてくれる選手がいれば良いのだが、今までの流れからシュート力に少し劣っているためFWをやってこなかった選手が多いことである.本来ならそういった能力がある選手が必要なのだが、そういった選手を使うとどうしてもゴール前に残しておかなければならないからである.ジェイ選手もミシャ監督の構想を理解して色々動き回るのだが、チーム内でどうしてもFW選手が居るとフィニッシュ時に周りの選手がシュートを打たずパスを選択してしまうことが少しチームの動きをおかしくしてしまう.その±が今の不調の原因だと思う.

 そういった意味で鈴木武蔵選手の移籍は、チームにとって大きなマイナスになてしまった.それを解消する役割は、ロペス選手になるのだが、彼の相手役としてルーカス選手が居なければただの選手になってしまうことが欠点である.一人で得点を入れられる選手なら違うが、周りに使ってもらうためにはまだまだ連携が足りない.一端ブラジルに帰国した期間の穴埋めはそれよりも時間が掛る.

 このままゼロトップで戦うならやはりMF、DFの底上げが必要である.まだ試合に出られない選手の中から出てくると嬉しいのだが、果たして成長できるのか?