対 浦和(A) 0-2

 曇り、気温はマイナス3度.昨日の日中は暖かった.そのせいで庭の雪も融けて結構融けてしまった.函館などは積雪0というのだから驚きである.週末はコンサドーレのホーム開幕戦があるのだから早い雪解けは幸先良いが、チームは今週も熊本でキャンプを行っているので早い雪解けの恩恵は受けにくい.

 

 すでに試合は土曜日に終わってしまっているので記録という意味で書くことになってしまうが、試合に関することを書くことにする.

 

 土曜午後4時開始、埼玉2002スタジアムは画面を通して満員の状況がうかがえる.試合開始前から両チームのサポーターの応援の声が聞こえてくると、なぜか自分もその中にいるような興奮を覚えてくる.

 この試合の前に、他のチームの状況をDAZNで見ていたのだが、どのチームも実力は拮抗しており、開幕から2試合目でまだまだ優劣が付かない状況である.

 

 そして、浦和との試合が始まったのだが、なんと開始早々、菅選手、ロペス選手、武蔵選手と綺麗にパスが通り、武蔵選手のシュートが決まる.相手の虚をつく見事なコンサドーレの攻めであった.シュートもGKとの1対1を冷静に決める見事なものだった.

 ゴールを決めて集まる選手たちの映像を見て自分も思わず椅子から立ち上がり画面の前で拍手を送ってしまった.

 更にコンサドーレのしつこい守備が相手の攻撃を無力化し、その奪ったボールを素早く展開し相手ゴールに何度も迫っていく.

 開幕戦は相手が引いていてしまい、中々攻め手に苦労したが、浦和は技術に自信があるので守備に重きを置かず攻撃に重心が寄っている分もあり、コンサドーレのパスからのシュートが何度となくある.

 更に相手の攻撃のリズムが同じなためその所にかぎを掛けてしまえば前線のツートップにボールが入らない状態にできるので、危なげなく相手の攻撃を跳ね返すことができる.

 惜しいチャンスを逃し続け、1点リードで終わるかなと見ていたら、相手のボールをカットしたところでチャナティップ選手からのスルーパスが武蔵選手に通り、これも相手キーパーの肩口を抜くシュートを決めて2点リードにする.

 その後、ルーカス選手のパスを上手くミートできず武蔵選手のハットトリックを逃してしまったが、2点リードのまま前半を終える.2-0は危険なスコアと言われているが、それが現実にならないことを祈るばかりである.

 

 後半開始早々は、相手の浦和が攻勢にでる.スタジアムも浦和の応援の歌が響き渡りコンサドーレ側の応援の歌がかき消されてしまう状況で、それもあったのだろうが、コンサドーレ側もやや守備的に入った印象がある.

 

 相手に得点を入れらせない作戦は当然である.こちらが2点リードしているのに前掛になって相手のカウンターから得点を許すことは愚の骨頂である.

 しかし、ミシャ監督ならその指示はありうる.何故なら攻撃は最大の防御だからである.更に前半の攻撃で結構な距離を走ったコンサドーレの選手の足が止まることが心配になる.

 

 相手の選手がフリーでヘディングシュートを放つなどひやりとする場面もありながら、相手の攻撃を跳ね返し、そのまま試合終了.開幕2戦目で初白星を飾る.

 

 この試合のMVPは武蔵選手であるが、他の選手たちも攻撃や守備の活躍は見事であった.全員で勝ちとった勝利である.

 

 ミシャ監督の2年目は相手に対策を取られ苦戦するというのが巷の一般常識である.項気に前掛になりすぎカウンター一発で裏を取られ失点する傾向がみられるのも事実である.それは、この試合でも見られた.そこで決められたなら試合はどう転ぶか判らないものだった.でも、確率的にはそれが低い状況であれば自然と勝率的には許容される失点になるはずである.その匙加減が監督の腕の見せ所である.

 

 今まで、広島、浦和を上位に導き、常に優勝争いを繰り広げてきた.その監督が下馬評の低かったコンサドーレをこの位置にまで持ってきたことは監督としての才能の表れというしかない.

 まだ、たった二試合でこの先を占うことは不可能である.しかし、この試合のように常に戦っていければまずまずの成績を残すことができるだろう.まだまだ優勝という言葉は時期尚早だがACL出場を目指して戦うという言葉は口にしてよいのではないだろうか.