対 清水 5-2(H)

 曇り、気温は1度.気温は高いが風が吹くと体感的には0度以下に感じる.さらに今日は、台風並みの低気圧が東方から釧路沖に抜けるためその影響で久し振りの雪が降る.季節外れとは言えないが、暖かい天気が続いてこのまま春に突入するかと期待していた部分もあってちょっと残念.

 

 今日は、東日本大震災(2011)から8年が過ぎた.あの日の記憶は薄れてきていても忘れることはない.最近、北海道も地震が続いているので、その時の恐怖が自分でもよみがえるのだから、直接、被害に遭われた方の気持ちを察すると涙がでそうになる.忘れるなと言わないが、せめてそのことが過去のこととして語られるような日々が取り戻せたらと思う.

 

 試合ログということで、土曜日の試合のことを書くことにする.土曜日は丁度仕事が休みなので、午前中のうちからドームに向かう.車で行ったのでドームの横を通ったが、既に下の公園部分には長蛇の列ができていた.

 ドームに入るとコンコースは人、人でスムーズに歩けない状態.既にゴール裏は埋まった状態になっている.選手入場時の赤黒白の風船パフォーマンスは綺麗だった.

 

 試合内容は、既にテレビ、ネット等で知っていられると思うので書かないが、鈴木武蔵選手の先制点に始まり、PKを含めたアンデルセン・ロペス選手の4得点で圧勝した.

それと同時に、ロペス選手がホバリングステージの上からジャンプして下の床に落下した日としてサポーターの記憶に残るだろう.そういった試合であった.

 

 まだ、3戦目だが、相手チームも札幌相手に策を練ってくる.その一つが、4バックにして来たことである.コンサドーレは攻撃時に5トップになるのは理解されている.その時に、両サイドが下がることで6バック気味になりサイドを閉め中央に攻撃を絞らせるようにすることである.

 コンサドーレも戦術は変えてきた.その一つは守備にある.相手の攻撃時にチャナティップ選手が一つ下がりその代わり荒野選手が前線の守備に回ることである.荒野、深井選手が攻撃のタクトを振ることはない.その役割を攻撃時にチャナティップ選手が行い、ボールの溜めと配給役を担う意図があるのだろう.その役割をこなさせるのにあまり前でプレスを掛けさせて体力の消耗を避けさせる意図があるのだろう.

 基本形は、3-4-1-2なのだが、4-4-2になったり5-3-2、3-4-3になったり最後尾の人数は可変しているのが特徴である.その代わり、ロペス選手、武蔵選手の2トップは不変である.カウンター時の狙いは、走り出すその2人にいかに良い球を通すかで決まる.

 

 本来、攻撃時に相手はそのツートップをつぶそうとするのだが、カウンターが決まら無ければ、チャナティップ選手がゴール前に入り込んだり、荒野選手がそれに加わったり、更に再度の菅選手、ルーカス選手がゴール前に入ってくるので相手に的を絞らせにくいことが得点を取れている結果だろう.

 点数は入らなくともゴールのチャンスは確実に去年より増えている気がする.それが開幕こそ落としたが2連勝できた要因である.

 

 ミシャ式の戦いには、去年のような長身選手目掛けて球を入れるというのは、アノマリーで、本来は、足の速い選手が前線にいてその選手たちがスピードを生かしてペナルティーエリア内にパスあるいはドリブルで切れ込む形が正当なのだと思う.

 でも、去年の戦いを捨てたわけではなく、ジェイ選手の高さも変化のひとつとして加えたいと思っていることは確かである.その場合、ジェイ選手とチャナティップ選手との連携が必要だが、そのあたりの連携は上手くいっているとは言えない.それは、チャナティップ選手のシュートが少ないこととの関連性があると考える.

 

 今出ている選手が概ね好調なのでしばらくリーグ戦はこのメンバーが先発すると考えてよい.怪我や不調に陥った時にメンバー交代しても同じ戦い方ができることが理想である.

 ミシャ監督も試合後言っていたが、特別な選手が必要ではなく、チームとして戦うことが重要といっている.武蔵選手やロペス選手が抜けたとしても代わりに入る選手が同じように動くことが重要になる.そうはいってもシュート能力、走力などの力は真似しにくい.

 今後FWの組み合わせは、ジェイ選手、チャナティップ選手、武蔵選手、ロペス選手の誰が出ても良いような戦術の浸透が更に必要である.

 

 今回は攻撃のことを主に書いたが、心配なのは守備の点かもしれない.宮澤選手の代わりにできる選手は中々いないし、進藤選手、福森選手の代わりに入る選手も中々いない.そういった点も1シーズンを通した考えで行くと何らかの対処が必要になるだろう.