Jリーグ第18節 vs 柏 0-1

 晴れ、気温は14度.台風が近づいていることなど微塵も感じさせない秋晴れの良い天気.

 

 昨日、札幌ドームで試合が行われた.柏との試合は、あのオルンガ選手と江坂選手に4点を取られその後2点を入れた試合以来である.この2人を抑えれば負けはしないだろうと考えていたが、相手のFKからDFの前でヘッドでそらされそのままゴール隅に決まる.狙っていないだろうがGKにとってノーチャンス.

 あれだけ完璧に2人を抑えていたのに(悉く相手がチャンスを外していた点もある)この1点が決勝点になった.

 それにしても得点が入らない.ジェイ選手は孤立し.後半投入されたロペス選手、ドウグラス選手が入ると一層の事連携が取れなくなる.2人を投入するのならジェイ選手は引っ込めたほうが良い.

 重症なのはロペス選手である.味方に自分が次どちらへ動き出すか理解されていない点である.彼の次の動きが理解されていないためパスが通らない.もう一つ、サイドを崩して上げられたクロスに対して何故敵選手より前に体を入れない?あるいは入れる再度の動き出しをしない?ゴール前に突っ立てては、守りを固められてしまうのに.ジェイ選手を含めロペス選手ドウグラス選手、3人ともゴール前で地蔵になっているため相手に易々と跳ね返されてしまう.

 この動きは、何の改善されもしない.例えばゴール前には誰か一人が入り残りの2人は、ボールが蹴られた瞬間飛び込むといったことができないのだろうか?そういった考えたプレーができるかどうかで得点できるかどうかが決まる.ロペス選手などインスタであれだけ軽快な動きの動画を繰り返し張り付けていたのに、今の動きは、急に虎の檻に入れられた猫である.

 得点が取れない原因を探る後に一度辿りついた結論は、実質FWゼロの先発である.しかし、これではやはり得点が入らないので今月からジェイ選手が先発するようになったのだが、彼も毎試合得点を挙げられるタイプではない.

 毎週2回の試合が続き、深井選手、チャナティップ選手はお休み状態.それまではフルに出ていた宮澤選手も最近の途中出場では、スピードも遅く、パスミスも多くなっている.進藤選手はこの試合徐々に彼らしさを取り戻し始めたが、動きが悪く何故そこに進藤?というキャッチフレーズが似合わなくなってきた.福森選手は、怪我明けから調子が悪かったが、全盛期ほどではない.駒井選手も好調だが、そろそろ危ない.大学生トリオは、高嶺選手、田中選手が徐々に疲労の蓄積が出てきている.菅選手くらいだろうか未だ動けるのは.

 本来なら疲れが蓄積し動きが悪い選手の代わりに出場すべき、檀崎選手、藤村選手、濱選手の登場が無い.あれだけ動きの悪い選手よりも試合に出ていない選手の方が監督に評価されていない状態というのが信じられない.

 今季は来季に向けた若手の登用に切り替えたと聞くが、出てくるのは、大学生の小柏選手である.

 ミシャサッカーの真髄は、選手個々が広い視野を持ちポジションを変化させることである.FWとかDFとかの区別は無くそれができる必要がある.その領域に近付き始めたのが去年のルバンカップである.

 しかしそれができる選手が少ないためFWには守備ができない選手を入れているしDFにもDFしかできない選手を入れて分業制にして妥協している状態である.本来なら去年の上積を今年する予定でいたのだ.

 これ程過密日程で無いのならゼロトップで試合を続けたかっただろう.更にコンセプトに有った選手を加入させチームを変化させたに違いない.

 もう今季に何の目標も無くなった今、チームコンセプトを理解できない選手に変わり出場していない選手の能力を試す時期に来ている.