J1リーグ 第17節 vs 柏 2-1

 曇り、気温は9度.日の光が差さないとこれだけ寒いのだと感じさせてくれる.

 

 土曜日の試合、アウェーの柏で行われた.当然、遠征に行くはずもなく大人しくDAZNで見た.

 コンサドーレの先発は、中2日ということで前節の先発と数人入れ替えてきた.当然疲労を考慮してはいるのだろうが、若手は体力回復が良いだろうという感じで先発に入る.

 スターティングメンバ―は、後ろから菅野、岡村、田中、福森、ルーカス、深井、高嶺、青木、小柏、駒井、ジェイという並びになった.ジェイ選手は、前節前半のみの出場だったが、今節も先発に入った.これもロペス選手が負傷という理由があり、その代わりとなるドウグラス選手やガブリエル選手がまだまだ先発で出れない状態ということになる.

 しかし、この日のジェイ選手は一味違った.何時もなら前線での相手選手へのプレスは、体力を温存しているのかそれ程積極的ではなかったのだが、この試合は結構前からのプレスも積極的に行っていた.もしかすると先制すれば前半のみの出場と言われていたのかと思うくらいだが、結局フル出場したのでこの日は調子が良かったのだろう.

 試合は、午後7時開始とこの日J1リーグでは唯一の試合ということで他のチームのサポーターも大勢見ていたのではないだろうか.その点で言えば色々なことが起こり見ごたえのある試合だった.

 

 この試合、まず一点目は、コンサドーレが先制する.CKの跳ね返しをコンサドーレが拾い、高嶺選手から前残りの青木選手にドンピシャリノ縦パスが入りそれをゴール前に流すとそれに反応した小柏選手がシュートを決めて先制する.しかし、ここでVARの確認があり、オフサイドがあったかどうか検証されるという展開になる.しかし、そのまま得点が認められコンサドーレが先制する.

 先制しても尚、いつも通りのパス回しを行いながら相手の隙を突こうとするコンサドーレだが、相手もこのまま引いていては負けるとあって、徐々に後ろでのパス回しに圧力を掛けてくる.相手が前目に来れば当然その後ろへのロングボールが主体となるが、それを上手く回収できれば良いのだが、どうしても相手に渡る回数が多くなり徐々にコンサドーレが押される展開となってしまった.もう少し、落ち着いてボール回しできれば良いのだが、その点は今後の修正点となるだろう.

 そうして相手に渡ったボールがコンサドーレの左サイドで展開され、ゴール前にドリブルで持ち込んだ相手選手を青木選手がペナルティエリア内で倒してしまう.一度はCKの判定だったが、これもVARからOFRになりPKが宣告される.ビデオでは相手選手が青木選手に体を当ててから自分で倒れていったように見えたが、あの映像ではどちらとも取れてしまう.そういう意味ではスローにしてもその点は判らない.そしてそのPKを決められ早い段階で同点とされてしまう.

 

 同点とされてからまた柏も試合の入りと同じように少し重心を下げてコンサドーレの攻撃を受け止めようとする.そしてまたもやCKのチャンスで跳ね返されたボールが上手く岡村選手の足元に入り、ゴール前にパスするとそれが相手選手の足に当たりゴールに吸い込まれる.

 そしてまたもやこれがVARからOFRとなりジェイ選手の位置がオフサイドかの確認になり、全くジェイ選手の関与がないということで岡村選手のゴールが認められる.これについては、味方選手からもオウンゴールと冷やかされるが岡村選手の得点で良いだろう.

 前半は、VARが3回介入したことで追加タイムが10分という珍しいシーンで終わる.この間に相手に得点を入れらるのではないかとハラハラしてしまった.

 

 後半は、追加点を目指しコンサドーレも攻めるのだが、ゴール前の駒井選手のパスから青木選手がシュートという絶好機があったが、それも決まらず.小柏選手への抜け出しを止められるという不運(一見ドグソ)があり、その後は、柏の猛攻がありゴール前で何度か相手にフリーでシュートを打たれる場面がありながらも必死の守りで得点をゆるさずコンサドーレが勝利を収める.この結果暫定ながらも10位になったが次の日セレッソが引き分けで勝ち点1を獲得したため11位になったがそれでも一つ順位を上げられたのは良かった.

 

 この試合、DAZNの放送で何時もジャッチリプレイに出て司会進行しているアナウンサーが、コンサドーレの2点目をベンチからの抗議で審判がVARに行ったとの言葉があったが、あれは極めて不適切な発言である.その時、確かに放送からコンサドーレ側の大きな声が聞こえており、四方田コーチがイエローを受けてしまうという流れがあったが、あれは、得点は必ずVARで確認するという流れがあるのだから適切な流れだった.少しモヤモヤする発言ではあった.

 これで一端J1リーグは中断期間に入り、この間、ルバンカップ天皇杯の試合がある.当然、ルバンカップは勝ちに行くだろうし、天皇杯も捨て試合にしたくないと監督は考えているかもしれない.

 また、この間他のチームも立て直しを図りに来るだろうから、再開後のJ1リーグは一チームを除いて相当な動きがあるに違いない.そういう意味でコンサドーレも上位を伺うために良いトレーニングを積んで欲しいと思う.