盆踊り

夕方、そろそろ暗くなる頃にどこからかこのフレーズが聞こえてきます。

『シャ−ンコ シャーンコ シャシャントシャン』
と覚えていたのですが本当はちょっと違うようですね。

これを聞いて分かる人は、立派な北海道人です。

この曲の振りで1時間ほど踊り、踊った後にお菓子が配られました。白い紙で、大きさは、病院でくれる薬袋程の大きさで、紙質は薄っぺらなものでした。その中身は、確か不二家のペコちゃんの飴と、金なら1枚、銀なら5枚で有名なチョコボールが入っていた記憶があります。

私が住んでいたところでは、お盆とは別に、20日頃に神社のお祭りがあり、
そのお祭りの宵祭りと本祭りの夜の2回行われていました。

小さな駅前の広場に櫓が組まれ、その周りには何軒かの夜店が出ていました。綿飴、50円のくじ、金魚すくい、型抜き、カキ氷や味噌おでん、そういえば、型抜きも上手く抜いてもイチャモン付けられもう一枚やらされたっけ、友達も上手くできても、虫ピンの先をなめてぬらしてやっただろうと言われていた記憶があります。

この頃になると、次第に夜風は涼しくなり、夜寝る頃には、窓の外から虫の声がしていました。子供心に、秋が来たなと感じていたし、残り少ない夏休みで残った宿題をやらなきゃとあせっていたなと思い出します。

今では、もう盆踊りなどには行かないのでかえってその頃の記憶がよみがえってきます。