googleでNEWSがニュースにならない件

飲酒でNEWSの一人が補導されたという記事が、朝日新聞で報道された。
 ニュースとしては、ジャニーズ事務所がらみであるという点と、女子バレーボール ワールドグランプリ2005が仙台で行われその応援でTVに登場しいわば出張中の出来事である点、また、飲酒を勧めていたのがフジテレビの社員であった点があり、さほど重大な犯罪ではないが報道された。

 そこで非常に残念な事は、googleでその件が検索されないことである。yahooの検索では、スポーツ新聞系の記事が検索で上がるのであるから。意図的に検索に上がらないようになっているのは間違いない。

 では、このような情報が検索できない検索サイトはインターネット上での存在意義を失うのではないだろうか?確かにジャニーズ事務所は芸能界で確固たる地位を築いている。さらに問題にかかわっているのはフジTVというマスメディアの大手である。その権力に屈したと言われても仕方ないであろう。
 
 ライブドアとフジTVの株をめぐる争いの中で、今後情報を発信するのTV等の既存の媒体なのかインターネットなのか話題になった。その中で、TVはスポンサーあっての放送と言う前提からバイアスがかかることはあった。また新聞も全てのニュースを伝えているわけではない。そこで今後存在意義が増すのはインターネットである。
 そこには、スポンサーと言う存在がない。隣の国ように規制がかからなければ、インターネット上でその情報を掘り下げる事が出来る。しかし、その情報を拾い上げる道具である検索サイトが情報にバイアスを掛けているとしたらどうだろう。その道具の信頼性に疑いを持たせ、信用を失うのではないだろうか。

 更に、権力を持った存在が何かをしでかした時その情報までも権力が支配するとしたどうだろうか、今回はその権力が一芸能プロダクションだったという事実がその恐ろしさに拍車を掛けている。それは、googleは公器だと漠然と信頼を寄せていた事が単なる商売を行っている一企業だと言う事実を突きつけられたということである。

 結論は、インターネットにも表と裏が存在するという事を改めて実感させられたと言う事だろう。