このままコンサドーレ札幌は低空飛行を続けるのか?

開幕前、コンサドーレ札幌の評判は上々だった。前年6位の結果を残し使える選手を残した上で補強を行ったのであるから、前年以上の戦力は期待できた。
 そして、プレシーズンマッチの成績も良く、スポーツ新聞も評価が高かった。

 何故、それではこのような結果になってしまったのか?

 札幌は、元々相手の守備のプレッシャーが強い場合、上手くボールコントロールできない選手が多かった。今年は、それでも、開幕当時ボール回しは出来ていた。しかし、試合を重ねるごとに、ボールを奪われることを怖れ、安全な方向へ全員の意識が向いてしまう傾向にある。
 更に安全なパス回しをする内に、予期せぬパスには、反応が遅くなり、更に、それによって動き出すタイミングも遅れてしまうという悪循環に陥ってしまっている。
 
 また、負けが込むうちに、選手と監督の意思の疎通がだんだん図られていなくなっているように感じられる。それは、試合後の監督のコメントに現れている。
 悪く取ってしまえば、監督は最善の指示を出しているのに、その指示をこなせないのは選手の勢であるという、或いは能力が低いからだと言う突き放した言い方である。

 後もう一つ、最後まで走りきれる選手が少ない。これは、やはり日頃の走り込みが不足しているのだと思う。走ると言うことは、単調で退屈である。しかし、走らなければ思うようなプレーが出来るはずも無い。もし、ジーコがまだ走れれば、今でも超一流のプレーを続けられるだろう。走れなければ、ボールももらえないし、ゴールに近づくことも出来ない。
 最近、前半の30分で歩き出す選手を見ると悲しくなってくるのである。何故なら、選手としての意識の低さを感じるからである。J2のコンサドーレで試合に出てれば満足。そして、精一杯のプレーが出来なくて満足?それで楽しい?

 では解決策はあるのか?

 まず、選手間の意思疎通を図らなければならない。一つの方法としては、レギュラーを固定してしまうことが考えられる。これは、同じ考えを11人が持っていれば、それなりに全体が一つとなって動くことが可能である。これの欠点は、サブの選手たちを中々レギュラーに上げれないということである。そのため腐る選手も出てくる。
 今年のチームは、能力的に大差が無いため、起用するのは難しい、それ故、メンバーを固定することが出来ていない。そのため選手間のまとまりがなくなっているのだと思う。

 監督と選手間の意思の疎通。これは、自分がその中にいないので本当のことは分からない。監督の言葉も、良く捕らえれば「愛のムチ」的表現方法だと思う。これが上手く行っていれば、千葉のオシム監督のように受け入れられるのであろう。しかし、チームの調子を落としている現状では、かえってマイナスに働くように思える。
 この辺りのバランスは、難しいと思う。これが出来る監督が名監督なのだろう。

 最後に、体力の問題である。選手は、良く練習前にランニングしているが、この練習時間にやるのは時間の無駄であると思う。やはり練習は、ボールを使ってやるべきだと思う。ランニングは、選手それぞれが、時間を見つけ朝なり夜なり自主的に行う練習だと思う。それが、プロだと思うし、サッカー選手が仕事なのだから、体は道具である。この道具を磨き手入れするのは、自分が行う重要な役目だと思う。
 90分間休まず走り続けられる体力が欲しい。

 これは、あくまで素人の意見です。プロから見れば的外れな意見かも知れない。そんな意見を言えるのもblogの役割だと思う。
 
 そして思うのは、現役の札幌の選手が、W杯のピッチに立つことを願ってやまないサポーターがいると言うことを選手たちにも知って欲しいのです。