Jリーグ 第22節 vs 名古屋 0-3

 曇り、気温は5度.手稲山にも雪が積もったようだ.この寒さは続かないがそれでも1週間単位で見れば寒さは徐々に厳しくなる.

 

 昨日は、水曜日だけれどJリーグの試合が行われた.行われたという事実があってもそれを忘れてしまいたいと思わせる試合だった.

 

 名古屋との試合、本来ならターンオーバーをして選手の疲労の蓄積を抑えたいところだが、ジェイ選手、チャナティップ選手ともに怪我で、進藤選手、深井選手も帯同していない状況で先週末勝利した陣容で臨む形となった.

 その影響は確実に出た.一つはGKからのビルドアップのところである.相手の名古屋は積極的に前線の選手を前にあげコンサドーレのビルドアップにプレスを掛けてくる.調子の良い時なら味方同士で3角形を作りパス回しで相手のプレスを交わすのだが、大学生の小次郎選手は、その辺りが慣れていなくプレスが掛ると大きく前に蹴りだす.ポストプレーがもともと苦手なロペス選手にボールを預けてもキープできず殆ど相手ボールになり一時的にしのげるが相手のターンとなる繰り返しにより疲労が蓄積する.

 本当に動きが悪かった.あの選手たちを休ますことができないチーム状況は最低である.そのため監督が幾ら選手の名前を叫んでも上手く機能していないのがあからさまに判ってしまう.

 監督の采配の意図は、来期に向けた使える選手の選抜だろうが、このままでは選手達も精神的につぶれてしまう恐れがある.ミシャ流に憧れて加入した選手もそろそろ何か打開策を与えて欲しいと考え始めているのではないだろうか.

 今の状況は、試合で鍛える状況だが、負けが続くと心を鍛えるための栄養が足りなくなるおそれがある.

 疲れているのだろうと思うのは、ゴール前の粘りが無いことである.本来なら不慣れなGKの小次郎選手を助けるために体を張ったプレーが求められるのだが、一つのプレーが終わるとそこで棒立ちになってしまう.昨日の試合も、GKがシュートをはじいた時点で体が止まりボールウォッチャーになる姿がこのところ続いている.

 

 試合を振り返ると1点目は、GKにキャッチして欲しかった.1回目のシュートを体で弾くのは仕方がないが、2回目に打たれた時は、体の中心だったからキャッチしなければと思う.弾くなら大きく弾かないといけないだろう.大学ではあの至近距離で強烈なシュートを打たれることはまずないだろうからプロの洗礼ということである.

 2点目は、その前のプレーで簡単にファールしたところだろう.その部分がまずかったがFKは無回転で普通のGKなら動けない.あれを取れたらスーパーなGKになる.

 2点を入れられ意気消沈した姿が画面からアップで映されていたが、下を向くには早すぎる.その挽回の時は何回かあったのだが、クロスが絶望的に合わない.きっと意思疎通が無いのだろう.ゴール前の選手が動けないのか、クロスを上げる選手が単純に上げているだけかもしれない.

 その中でこの試合一番の決定機は、FKからルーカス選手が上げたボールを高嶺選手がヘッドでシュートを打ちポストに当てたときくらいだろう.それ以外は、シュートは枠に行かず夢も希望もない場面ばかりであった.

 負け試合は、文句ばかりが次々と出てきてしまう.選手たちの疲労を思えば相当辛い試合を戦っていると思う.それが判っているだけに周りのサポートが必要である.明らかに動きの悪い選手はやはり休ませるべきである.代わりに出る選手がいないわけではない.まだベンチ入りすらしていない選手が数人いるわけでその選手が期待されるレベルに達していないのなら試合に出られないのは分かるが、若手選手は試合に出て大きく成長する部分も大きい.疲れて思うように動けない選手を起用し続けるのもどうかと思う.

 というわけでコンサドーレの絶対的な力負けで試合は終わった.次の試合は鹿嶋との試合で久し振りに応援にドームに行こうと思っているが、果たしてどうなることだろう.