直ぐそこにあるのか戦争は?

北朝鮮のミサイル発射から、主にTVに出演している政治家が勇ましい言動を繰り返している。

 その代表的なものは、ミサイル発射基地を攻撃しろというものである。

 今の政治家は、パワーゲームに関しては素人の集まりである。自分の選挙や、政治資金に悪知恵は回っても、国際政治に関しては、経験が乏しく小学生レベルに等しい。

 その根拠は、北朝鮮のミサイル基地に攻撃した場合、日本は、危険な国家という烙印が押されてしまうのは目に見えている。
 
 日本は、世界中の国から資源を集めそれを加工し、売ることで生計を立てている国である。その国が事件を起こし、貿易制裁を受けようものなら、何人の日本人が犠牲になるのだろうか。それを見越さず、国民向けの勇ましい言葉だけを並べてもただの自己宣伝に過ぎない。

 また、北朝鮮と戦争状態に入った場合、自衛隊及び国民の少なからずが犠牲になることは間違いない。その覚悟が、国民にあるのだろうか。はっきり言うと国民にさしたる危機感はない。それをいいことに勇ましい言葉を並べているに過ぎないのである。

 今回の問題、やはり核は、中国とロシアだろう。そこにアメリカが入るが、アメリカにとって自国が被害に会わなければ、どうでも良い存在である。さしたる資源も北朝鮮は持ち合わせていないからである。

 今回、譲歩はしたが一定の成果を国連決議で上げた、このまま北朝鮮を追い詰めることなく、いかに北朝鮮国内を平和裏に軍事国家から脱皮させるかが知恵の出しどころだろう。金総書記を今後も認めるか、それとも認めないのかの選択が重要度を増すのであろう。