さて師走となりにけり

師も走るといわれ慌しさをます12月。
 きっとこれは何もかも年内に片付けてしまおうと言う心境が皆の体を動かす正に心理療法に近い働きなのだろう。

 普段通りの生活を送り1月を迎えれば済むものを、全てを年内に済ませ、まっさらな新しい年を迎えようなどという浅ましい心構えを持つから心に余裕がなくなるのだ。
 といっている自分からあれもこれも片付けなきゃと思うのだから困ったものだ。

 それにしても、自分の周りで入院する人が増えてきている。年齢を積み重ねそれ相応の付き合いをしている人たちが徐々に年を取った影響なのだが、ここに来てバタバタ倒れる様に入院されると、こちらも自分の体を見返す気にもなる。
 更に自分もそうだが、あの人やあの人も見るからに体を壊しそうな体型をしているものだから、他人のことも心配になってくる。

 自分も言うなら、歯車のひとつであるが、自分の周囲の人も歯車の一つでもある。その歯車が抜ければ、手当てをしなければならないし、今までスムースに行っていた行為が回り道をしなければならない羽目になってしまうのである。
 そうなれば組織は沈滞を余儀なくされる。それが更に続けば組織が破綻する怖れがあるのだ。

 そろそろ自分だけが都合よく生きたり、誰かから命令されて動いていた部分もあるのだが、それもそろそろ切り上げ、この先の事を真剣に考えて行かなければならない。