参議院から文句の出ている会期延長をした安倍総理。一見華奢に見えるこの人の中に何があるのか？
平成の名宰相と呼ばれるための努力は痛ましい程伝わってくる。岸、佐藤という長期政権を作った先祖を見習うため自分も名を残すため今回の参議院選挙は、どうしても勝ちたいのだろう。
総理大臣になろうとしてなった人である。いつの間にか御輿に乗せられた人ではない。父親が超えられなかった壁を乗り越えることがこの人の人生の目標であっただろうことは想像に難くない。
そこで、今回の何が何でもという姿勢が、マスコミがこぞって非難する風潮を防ぐ効果が出ていると思う。世論的には、参議院選挙の大敗は無いかもしれない。また、自民党も参議院選挙が危ないという情報を流すことで、組織が締まり、選挙運動にも身が入ると考えているのではないだろうか。
その点で言えば、国会で色々やっている民主党の勢いというのが感じられない。もしかすると有権者にしてみれば既に選択肢の一部として認識されていない怖れがあるくらいだ。
前の首相小泉さんも、難なく非難を跳ね除け自分に有利なように事を進めてきた。小泉さん自身、周りのスタッフの力があったのだと思う。また、米国という傘があった。
同様に、安倍首相にもそれに似た力を感じる。攻撃を受け流す力である。この辺り、小泉さんの政権維持に関与したブレーンが安倍首相にも付いているのではないだろうか。
参議院選挙の結果を見てみなければ判らないが、この選挙を乗り越えれば、この先長期政権の芽は出てくるだろう。足元をすくわれるとしたら、対米関係だろうか。
何にしても、今の安倍さんの姿は、硬質プラスチックを身に纏っているように見えるのは私だけだろうか。
