続・平成の無責任時代

今日、西武が発表した裏金問題が、ニュースで取り上げられていた。今回の問題をきちんと明らかにして謝罪した事は良いことだと思う。
 しかし、これが球界の暗黙のルールを暴いたことになり、プロ野球という村社会の掟を勝手に破ったという事で西武の存続が危うくなった事は間違いないだろう。

 日本という国が誕生して以来などというと証拠が無いので言いすぎだと思うが、事なかれ主義プラス誰も責任を取ろうとしない体質の現われだと思う。
 これ以外にも、原子力発電所の制御棒の取扱のミスで臨界状態になっていた事を隠すことや、政治家が事務所費の使い方の不備を追求されても我関せずで責任はおろか釈明もしないという態度など、責任の取り方の大切さを嫌というほど見てきた。

 それにしても、上は一国の総理から、一般の人まで責任というものをこれ程曖昧にしてきた国は無いのではないだろうか?他の国は良く知らないのでもしかしたら人間はそんなものかもしれないのだが。

 ただ、以前は、責任を追及されれば、自分の非が会った場合潔く責任をとって職を辞した人が多かったように思う。それが様変わりしたのは、小泉さんの時からかもしれない。責任は取らなくて良いという風に世の中の雰囲気が変ってしまったのではないだろうか。
 そのため、マスコミなどは口先だけは偉そうなことを言うが自分達の問題には、口をつぐみ責任を逃れようとする傾向がある。
 そのためより一層、国民をしらけさせてしまうことになる。

 これからより一層、とにかく謝罪してその後は知らん振りという状況が益々続くのかと思うと暗くなってくる。
 偉そうな事を書いている自分がそれで済まさぬようにして行きたいと思うこのごろである。