憲法記念日

5月3日は、憲法記念日である。
 
 毎年この日近くに話題なるものは、憲法改正論議である。しかし、この問題に対して国民全体の反応は本当はどうなのだろう。大部分の国民は無関心であるか積極的に論議に参加しない人が大多数なのではないのだろうか?

 日本人に生まれ、日本国憲法を全文読んだ人の割合はどの程度いるだろう。もし議論をこのまま続けるのなら、国民の3分の2以上が改めて全文を読む必要があるだろう。それから議論開始である。

 自分の予想では、3から4割程度ではなかろうか?最近の義務教育の内容を知らないのだが、小中学校でどの程度の時間を日本国憲法の時間に割り当てているのだろう。自分の記憶があいまいなのだが、1時間程度ではなかっただろうか。全文を読むことすら強制的ではなかった。時間が有れば読みなさいと言う指導だったように思う。

 少なくとも日本に生まれ育ったからには、全文を読むべきで、それが憲法改正に必要な3分の2以上の人数が無ければならないのではないだろうか。少なくともその努力をすべきである。

 とはいっても、このまま行けば、無関心層もその場の空気で判断し、憲法全体に流れる思想を理解せず行動するように思う。それで、時代が動いてしまうならそれも仕方ないことだし、それが運命だと思う。

 毎年繰り返される論議に飽きて違う話題に飛びついたら憲法改正で、その話題を取材していくうちにその考えが国民の大多数が持っているものだと思われても困る。
 自分は、この問題に関しては、保守派である。長年この憲法の基に暮らし、不自由さを感じさせなかったからである。それをわざわざ変えてまでも何かをするという必要性を感じなかったからである。
 そして、それを換えることで起きる混乱、これは考えすぎで何も起こらないかもしれないが、もし悪い方向へ転がった場合のことを想像すると怖いだけなのである。

 
 明日直ぐに、憲法改正の国民投票が行われることは無いが、少なくとも自分はもう一度憲法全文を読んでみる事にする。