老い

夜中から雨が降っていたらしい。昨日は、曇り空で降りそうで降らない空模様であったからこのまま雨が降らずに終わると思っていた。
 今日は、そのまま曇り空が広がっている。これから天候は回復するらしい。

 最近老化が進んでいる。人の名前が憶えられない。一人覚えると一人忘れる状態で、更に身近な人の名前も次々忘れていく。これは非常に重症である。
 もしかしたらアルツか?それとも脳血管性か?

 確かに特定健診に引っかかるような血液が血管を流れているので何時血管が詰まってもおかしくない。さらに動脈硬化が進んでいるのは事実である。
 それを防ぐため日々精進しようとしているのだが、それが中々上手く行かないといったところである。

 老化を防ぐ薬が発明されればノーベル賞間違いなしである。死んでしまった脳細胞が生き返る薬でも発明してもらえればと思うが、それも良し悪しで、いらない記憶ばかり頭に溜め込んでも精神衛生上よくないかもしれない。

 老人問題は、何時まで経っても解決しない。決める人たちが既に老人であるから、その出処進退を問われている問題だからだろう。老人問題を解決できるのは、若い世代かもしれない。
 今回の老人医療制度、発案したのは年寄りで、それを肉付けしたのが若い官僚たちなのだろうが、自分たちの身近な問題ではないし、後何十年先の問題を真剣に考えろといっても無駄である。それを解決するには、如何に公平な分担を求めるかである。

 昔、姥捨て山と言うのがあった。話にあるほどだから、本当にあったのだろう。現在も気候の変動で作物が取れない年があるように、昔は今よりひどかっただろう。
 そんな時は、あのような奇麗事の話ではなく、本当に口減らしがされたに違いない。そんなことが将来起こらないとは断言できない。少なくとも今の年寄りの世代ではなく、今の働き盛りの世代が捨てられる時がやってくる可能性の方が大きい。
 そうならないためにも今の30代、40代、50代の世代が真剣に考えなければ、きっと自分たちがお年寄りと呼ばれる頃に普通に捨てられる時がやってくるに違いない。