オリンピック

うす曇。風も無く、寒さを感じさせない朝である。この程度の気温が続くなら本当に過ごしやすい。北京オリンピックも終盤を迎えている。団体競技も準決勝などという試合が多くなり、何やら大会そのものがフィナーレを予感させるようになってきた。世界の力自慢、腕自慢、運動神経などの優れた能力を持った人間たちが集まる大会なので、さすがに見るものを圧倒させる。常人ではまねのできない姿を見せられるだけで、何やら架空の世界の出来事を見せられるようである。日本人選手も活躍も素晴らしい。世界の国々の中で堂々と金メダルを8個も獲得しているのは素晴らしいとしか言いようが無い。それだけ日本の競技レベルが優れているということの証なのである。 とはいっても、得意な競技不得意な競技の明暗がはっきり出ていて面白い。男子バレーボールなどは、昔、ミュンヘンオリンピックで金メダルを取った面影は無く、昔日の感がある。金メダルを取った瞬間を見ている世代にとっては歯がゆい思いもするのであるが。お祭りの終わりは、フィナーレを迎える前までがお祭りで、終わりの日は、これからまた4年後に開かれる大会までの鍛錬の日々の開始の日でもある。再び開かれる大会までまた観衆は眠りに付くといってよいだろう。しかし、この宴の後の世界の変化が恐ろしい。