渡り鳥

今日は曇り。もう夜が明けて時間が経つのにまだ外は暗い。雨でも降りそうな雲行きである。昨日、夜10時頃家に帰る途中で、鳥の鳴く声が聞こえた。丁度北西の空から聞こえてきて、頭の真上を飛んでいく。月夜にV字型の編隊飛行が月夜に浮かぶ。鳥の鳴き声は、編隊の全ての鳥が鳴いているようではなかった。それは、誰かがリーダをとり、それに呼応して何羽の鳥が返すようなものだった。その数ざっと100羽程度だろうか、この暗闇の中を間違えず目的地の方へ向かっているのだろう。方角は、南東方向であったので、この先は、苫小牧のウトナイ湖周辺を目指しているのだろうか。暗闇で聞く、白鳥の声は、何か物悲しい。置き去りにされた子供が母親を探して泣いているようにきこえたのだ。それも人間の勝手な思い込みで、鳥たちにとっては、道に迷わないように仲間を引き連れていく掛け声のようなものだろうと勝手に想像してみる。兎に角、月夜に浮かぶ白鳥たちの飛ぶ姿は、本当に幻想的であった。