不況

曇り空。空一面を、灰色がかった様々な濃淡の雲が覆っている。昨日の夜降った雨がアスファルトを凍らせ黒光りしている。 昨日のインドで起こったテロ 、まだ解決に至っていないようだ。<<引用>>インド西部の中心都市ムンバイ中心部で26日夜(日本時間27日未明)起きた武装集団による同時多発テロは、銃撃や爆発で日本人を含む125人が死亡、300人以上が負傷する惨事となった。 この事件、混沌とした世界でまたも起きたというしかない。相容れない主義主張が暴力で解決する事は無い。これは、その解決を狙ったと言うよりも、自分たちの組織の力を誇示する示威行動の一つと呼ぶべきだろう。 このような事件がインド国内で今後も頻発するなら、世界の景気回復が遅れるのは否めない。更にこのような動きが世界各地で勃発するなら、まさしく来年は、激動の年になる。 しかし、この動きは、陰謀論ではないが、混乱に乗じて自分たちの利益を確保しようと言う一部の団体が仕掛けた可能性も無いとはいえないだろう。 世界中に広まった不況のため、今まで加速度的に動いていた生産能力をストップせざる終えない事態になった。このブレーキで失った加速度は、地に溜め込まれ、反発の機会を待っているはずである。  さらに、前回の世界恐慌は、戦争と言う方法で、世界の不満を爆発させ、うまく立ち回ろうという勢力がそれに油を注ぎ、ついには世界を巻き込む争いにまで発展させてしまった。 今回もそのような事態が起こる事を危惧していたが、今回の事件がその引き金にならないことを祈るばかりである。 人間の生は、輪廻転生が無い限り、一代限りである。今回の事件で亡くなられた人の人生もこの結末に向かって動いていたともいえなくないが、唐突にあっけなく人生を終えたとの悔いが亡くなられた方に有ったのではないかと思う。 その気持ちを思い計ると、本当に悲しい気持ちになってしまう。このようなことが、日本でも起きないことを只祈るばかりである。 亡くなられた方に哀悼の意を表したい。