大麻

今日は、空一面が薄い雲に覆われて所々に厚い雲が浮かんだ状態である。全道的に雪の予報だがまだ降ってはいない。 日本国内での大麻の吸引は相当進んでいるようだ。法律上大麻吸引での罰則は無く、大麻の所持、取引に関して罰則がある状況である。(大麻取締法) これは、鳥の餌などの利用や、麻袋に代表される布の材料として利用されていたためである。そのため種子を購入するのは違法でないため、手に入れて栽培する人がでるわけである。 大麻は野草であり、北海道の山林にも自生している。そのため、夏場には、本州から違法収穫に道内の山林に入り込み逮捕者も相当数出ている。更に北海道には札幌近郊に大麻(おおあさ)と言う地名があり何かと北海道とは関係がある。 大麻はマリファナと呼び、日本にはベトナム戦争当時にヒッピー文化の上陸と共に広まった。という事は、今の団塊の世代はその流行の走りというわけである。  大麻の吸引による健康被害というよりは、その購入による裏社会とのつながりができる事が問題である。大麻が覚醒剤より健康被害が少ないとしても、その先に麻薬の取引が待っているわけで、吸引者の増かは、潜在的な麻薬常習者を増やす事につながる。 確かに、大麻の吸引者の何割かは、常習にならず、止める事もできるだろう。しかし、その習慣から次の麻薬へ向かうものも何割か発生するため、その後の精神障害や反社会的行動につながる。それは、その人にとっても、国にとっても色々な意味でロスを発生しているといえる。 更に憂うべき事は、低年齢化していることである。昔なら簡単に手に入れることは不可能だったが、今では高校生が逮捕されるようになっている。この逮捕者は、氷山の一角であり現状は相当数の経験者があると見てよいであろう。 例えば、若気の至りで済まされればよいが、その行為によって順法精神が失われていくのが怖い事である。 世間一般でいう大人にも、法を守ろうとしない人は何割か存在する、更に若者にも何割かは存在する。しかし、その存在が一定割合を超えない事が社会を平和にしているわけである。しかし、その割合が増え、もし半数が順法精神を持たない社会になったとしたらどうだろう、普通に社会生活を送る事が困難になるだろう。 知り合う人の半分がそういう人間であった場合、取引などの行為が正常に行う事が出来なくなるだろう。  こういう行為を行うにあたり、逮捕者は、自分の体だから何をやっても自由だろうと理屈を述べる。他の人間に迷惑を掛けていないというのだ。しかし、そういった自由な行為を他の大勢が真似するようになったときのことを考えてほしい。 自由は、そもそも大多数がルールを守る事を原則とした社会で発生するものである。多くの人がそれぞれ自由な振る舞いをする事が本当の自由を得るという事ではない事をしるべきだろう。