中国漁船事件ビデオ

 雨のち晴れ、朝方は強い雨が降っていたがそれも上がり晴れ間が見えてきた。しかし北の方は雪雲のような真っ黒い雲がかかっているためあちらの方はまだ雨かもしれない。


引用 東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010111190071221.html) 

海上保安官の聴取続行 入手ルート明かさず

2010年11月11日 07時12分

 沖縄県尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突の映像流出事件で、神戸海上保安部に所属する巡視艇「うらなみ」の主任航海士の男性海上保安官(43)が十日、警視庁捜査一課と東京地検の取り調べに「私がやりました」と供述し、「国民にこういう事実を知ってほしかった」と説明していることが、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査当局は、国家公務員法守秘義務)違反などの疑いで保安官を取り調べたが、映像の入手ルートが特定できないなど容疑が固まらず、同日夜、いったん調べを打ち切った。十一日に再開する。

 この問題について語る。

 一部の映像が国会議員限定ながら公開されたという事実から、国家機密にあたらないという専門家の意見がある。確かに、映像が曲がりなりにも公になったものを機密とは言えないだろう。

 ただし、日本国の国益にはならない行為である。その行為を国家公務員が行うこと自体が問題にはなるだろう。

 もしすべてオープンで隠し事が出来ない国があったとして、他の国がその国に対して外交交渉に臨むことがあるだろうか?きっと無いだろう。外交は、やはり駆け引きである。情報の多少で有利不利が決まる。今回のビデオは、余り有用ではないだろうがそれでも外交の手札にはなっただろう。

 今の世の中、情報は隠すことで有利になるものもあり、情報公開もすべてをフリーにするというものではなく、公開できないものは公開できないことになっている。

 今回のように、知り得た事実を簡単に外部に持ち出し公開することは、やはり国益の観点からいえば問題があるだろう。今非難している野党にしても、もし政権に返り咲き国務を行う時に、すべての情報が許可も得ずに公開されたとしたら問題であろう。

 更にこの問題に同情的なマスコミにしても、自分たちが暮らしている国が、他の国から外交的に不利になり国益を損ない、それにより国が窮地に陥ったとしても、それが正義だと考えているのだろうか?

 日本に不利な情報を流し続けるマスコミがあったとしたら非難されるべきものだろう。一部に見たいと思う人間がいるからそれを報道するということになれば、国内で敵対行為を行っているスパイと同様と非難されても仕方がないだろう。

 

 この海上保安官の考えが伝わってこないためどのような動機で映像を公開したのか不明だが、映画ではないが、色々な裏の役割を想像することは可能である。もし情報戦争だとしたら、確実に日本は敗北していることになる。

 正論は正論である。聞くものの反撃を許さない。国民全員に隠すべき情報が無いとしたらその正論は正しい。しかし、隠すべき情報があるとしたら、その正論は絵に描いた餅である。