外は、雪景色が広がっている。庭木の葉はまだ一部が紅葉しないままである。昨日の夜から降り続いたみぞれ状の雪は、今は止んでいる。このまま根雪にならず融けていくはず。もしそうならなければ本当に異常気象である。


 大学生の就職難は続いている。これも日本がいびつな発展を遂げたせいである。もっとバランスよく日本全体に人が住むようになり企業が存在すればと思う。
 東京一極集中は、確かに企業間の距離を短くする。そのため物や人、情報の交流は活発化するが、一極集中が故に人材もバランス良く配置されずに勢いで進んでしまう。
 
 そのため時代の変化により多くの人間が入れ代わり立ち代わり往来するようになり、一見華やかに見えるが人もどんどん消費され消耗していくことになる。

 人間は、機械の部品ではない。取り換えは効くが永久には続かない。その供給を怠ればいつか消滅していくものである。その人間を永久に消費していく都市が東京である。

 国は、地方分権を盛んに口にするが、本当は東京を解体することを怖れている。しかし、永遠というものは無い。今まで日本の歴史も古くは平城京、平安京の時代から遷都を繰り返してきているのだ。
 日本を変えようと思うなら、まず東京の一極集中を解除する必要があると思う。或いは数年先に大地震、大津波などの自然の力で東京が淘汰されることもあるかもしれない。その時が来てもこのままだとすれば本当に日本は沈没してしまうだろう。