匿名

 曇り、気温はマイナス5度程度だろう。ここ数日降り積もった雪が轍になっている。


 今日、テレ朝のニュースで、インターネットがチュニジアの政変を起こしたと報じていた。昔ならTVがその主役だったかもしれないが、TVは、得てしてその時の権力者とつながりが強く、とてもそのようなことを起こす力は無かった。

 さらに言えば、今でもそうだがスポンサー有っての民放という枠を抜け出すことが出来ず自由な報道という事すら危うい状況である。その立場であることを、報じているあなたたちの頭にあるのだろうかと思う。

 この中で、SNSの一つであるフェースブックを上げていたが、フェースブックは匿名ではない。翻って日本のSNSは匿名が原則である。

 個人情報の観点からいえば相手を非難攻撃する際には匿名の方がしやすいのは当たり前である。そのため行為は過熱する。抑制が効かないと言っても良いだろう。

 フェースブックの様な仕組みが匿名性を取らないのはお国柄ということだろう。ただしウィキリークスのような匿名である情報は受け入れられるのだからケースバイケースともいえる。

 しかし、個人情報を全世界に表示して意見を述べるということは勇気がいる。逆に匿名を保ったまま意見を述べるということは、気楽である。だからこれ程多様な意見が出るともいえる。

 いろんな意見を収集するには匿名も一つの方法であるが、その利点も不要な雑音のような意見で隠されてしまうことが往々にして起こる。

 それを防ぐには、匿名性を保った一意の個人識別情報を何らかの形で付加する必要性も今後出てくるだろう。その方法の一つは携帯電話で実用化されている。