曇り、風は涼しい。今週一週間は雨模様らしい。俗にいう秋雨前線だが、その前線が日本の長軸に沿って伸びているため北海道もその雨の領域に含まれてしまった。本来ならこれほどまで北海道には掛からない前線だが、既に前提は崩れてしまった。
今後もこのような異常な気候が当たり前になるのだろう。世界が少しずつ変わればその変化に気づかないだけで、そのうち100年前の日本とすっかり変わっても気づかないレベルなのだろう。
引用 朝日新聞(http://www2.asahi.com/koshien/93/news/TKY201108220377.html)
第93回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で準優勝した光星学院は22日、青森県八戸市の同校で記者会見し、大会でベンチ入りした選手3人が昨年12月の冬休みにそれぞれ帰省した際、飲酒していたと発表した。いずれも事実を認めたという。同校は規則に従って3人を停学処分にするという。
高校野球が終わりその後すぐに発覚したこの話題、朝日新聞は、震災の美談として扱った手前、普段なら大々的に扱うこの内容をなるべく穏便に済ませたい意向がにじみ出ている記事である。
この内容は、高野連も把握していたらしい様子。大会期間中には表沙汰にしないようにしていた節もある。さて準優勝の扱いはどうなるのだろう。
高校野球の球児は純粋で美しいといった扱いで報道していた手前、その前提が崩れてしまっては身も蓋もない。きっとこの先もこの路線で続けたいという新聞社の気持ちは良くわかるが、きっとこのままの体制では無理だろう。
更にプロ野球が徐々に弱体化している今、高校野球の純粋さなど既に一部の高校では形骸化している。そういった高校をこれから排除していくのかが問われる。
高校野球を通じて高校生を純粋培養したい大人の気持ちは良くわかる。新聞、マスコミなどはその神輿を下したくないことは良くわかる。他のスポーツと比べ高校野球だけが別格として扱われることに違和感を抱く人間が増えれば増えるほどコンテンツとしての魅力を失っていく。
高校野球の先にプロ野球が有り、そこを目指す一握りの集団のために高校野球があるのならすでにその扱いは終わりを告げるだろう。
北海道の駒大苫小牧も、選手の不祥事で優勝後ボロボロになった。その活躍を話題にすればするほどその扱いは微妙になる。多感な高校生時代にこの様に全国的にもてはやすような行事は終わりにする必要があるのかもしれない。