ドタバタ劇

 雨が6時頃に上がった。湿った空気が体を包む。気温は10度くらいだろうか、寒くは無い。

 昨日のドタバタ劇には、口を開けて眺めるしかなかった。それにしても鳩山さんのあの迷走ぶりを見るにつけあの人は政治家になるべき人ではないとつくづく思う。

 あの人を担ぎ上げた人たちは、本当に政治家として能力以前に金に目がくらんだ人たちなのだろう。そして今もまた舞台に上がらされたか自分で上がったか知れないが、見ている方は、何か自分の恥ずかしい過去をばらされるようで居心地が非常に悪い。

 普通に素人が考えれば、不信任案は否決されたのだから、これから震災復興のために民主党が一致団結して事に当たると思いきやそうでないらしい。

 早速マスコミは、菅総理が何時辞めるかを話題に取り上げる。いったいマスコミは何をしたいのだろう。自分たちの迷走ぶりも政治家に負けず劣らず酷いものだということを認識すべきだろう。

 だれが舵取りしても事態が変わらないのなら、まさしく日本という国がその実力が無い国と言わざるおえない。機能不全を起こし、この先消えゆく国家なのだろう。
 
 もし震災が無ければ、そういった能力の無さも明らかにされず、緩やかな死を迎えていたはずなのに、大震災という大きなきっかけがその能力の無さを世界に見せつけてしまった。
 それは、人知れず世界の舞台から退場する予定だったものが、醜態を晒しながら退場しなければならないという、日本人の美学的には、去り際を知らない無粋な退場の仕方である。