曇り、朝6時の気温が12度と比較的暖かい。今日は雨になるという事である。
引用 産経新聞(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121010/crm12101016570024-n1.htm)
10日午前11時半ごろ、東京都世田谷区野沢の無職、久保節子さん(62)方の玄関前で「人が倒れている。日本刀を振り回している男がいる」と、近くで工事をしていた作業員から110番通報があった。
警視庁世田谷署員が駆けつけたところ、久保さんとみられる女性が首などを切られ、血を流して倒れているのを発見。女性は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
警視庁捜査1課は、女性を刺した男が日本刀を持って久保さん方に立てこもったとみて、午後1時40分ごろ、特殊班(SIT)の捜査員11人を突入させ、1階玄関近くの部屋で、男が血を流して倒れているのを見つけた。男は搬送先の病院で死亡が確認された。
男は向かいの家に住む警視庁元警視、徳永重正容疑者(86)。徳永容疑者は首を切っており、近くに凶器に使用されたとみられる日本刀が落ちていた。2人とも失血死とみられる。捜査1課は、徳永容疑者が女性を日本刀で刺すなどして殺害した後、久保さん方に立てこもり自殺を図ったとみて、被疑者死亡のまま殺人容疑で徳永容疑者を書類送検する方針。
捜査関係者によると、徳永容疑者は今年7月、「6月に殺虫剤をまいていたら、久保さんに体当たりされて倒された。被害届を出したい」と訴え、世田谷署に相談に来ていたという。
一方、事件の直前には、久保さんから「隣の人が『農薬をかけるぞ』と言っている」と110番があり、その後「男が日本刀を振り回している」などの通報が近所から相次いでいた。
捜査1課は、2人の間に隣人トラブルがあったとみて、詳しい動機を調べている。
上記のような隣人殺人事件は、しばしば起こる。その原因は、騒音であったり、境界争いで有ったりするのだが、何でそんなことで殺し合いになるのかという些細なことが切っ掛けになることが多い。
少しの行き違いが、お互い口もきかない関係になりそして会えば言い争いをするようになる。まさしく動物でいえば縄張り争いの一種である。
都会の、隣は何をしている人か判らない状況でも起こりうるし、普通の住宅街でも起こる。却って田舎のお互いの家が1km位離れていれば起きない事件かもしれない。
それにしても、団塊世代は、比較的考えがラジカルな人が多い。戦後の変な時代を生き抜いて生きてしまった世代だけある。そのため、他人は他人、自分の生きたいように生きるという人生訓が精神構造を支えているように感じる。それだけ年をとってもそういう気概が残っていると、周囲との軋轢は大きくなるだろう。
まあそれは穿った見方なのかもしれないが、年寄りになり徐々に精神的タガが外れやすくなると、その本来持っている地の部分が表に現れやすくなっているのだろうか。