iPS細胞の実用化?

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引用 共同通信http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012101101001653.html

 体を構成するさまざまな細胞になる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った初の臨床応用をしたとの森口尚史氏の説明に対し、米マサチューセッツ総合病院ハーバード大は11日「森口氏に関連した治験が承認されたことはない。現在、両機関とも森口氏と関係はない」との声明を発表、正規の手続きを経た臨床応用が行われたことを否定した。

 森口氏はハーバード大客員講師を名乗り、総合病院で臨床応用を実施したとしていた。

 森口氏はロックフェラー大で開かれているトランスレーショナル幹細胞学会で治療の内容をポスターで発表したが、学会は「内容に疑義がある」として、ポスターを撤去した。

 iPS細胞で京大の山中教授がノーベル賞を受賞した後すぐにこのニュースが出てアメリカは凄いなと思っていたのだが、次の日このニュースが出てびっくりというところである。

東京大学先端科学技術研究センター知的財産分野のホームページにある情報では、

1995年 東京医科歯科大学大学院医学系研究科卒業後、(財)医療経済研究機構 調査部長及び主任研究員として活動し、1999年度7月より現職。現在、ハ-バ-ド大学医学部マサチュ-セッツ総合病院 消化器内科教室リサ-チフェロ-及び東京医科歯科大学医学部非常勤講師を兼務。 

 専攻は看護学系で医師免許を持っていないという情報が有り、更に専門分野も消化器内科らしいので、本当に心臓にiPS細胞で作った心筋を移植したのかにわかに怪しくなってきた。

 このニュースは、新聞各社が報道しニュースとして流れたのだから、垂れ流しでは無くきちんとした報道姿勢という点で問題が有る。人は正しい事しか言わないという前提でニュースを報道していたらその中に混じる嘘を取り除けないし、検証が必要だろう。

 何となく残念なことである。