色々

 曇り、今日も雪らしい。気温もマイナス10度くらいまで下がっている。今日も真冬日らしい。

 

 選挙も終わり、何が出てくるか国民は固唾をのんで見守っているところである。景気対策についての政策が今後の肝になると思うが、国の総力を挙げての支援は、公共事業の内の土木関係になるだろう。

 新技術開発支援は、国のお金を注ぎ込んだ結果、基礎的な技術の育成には貢献したかもしれないが、実を結んだものは殆ど無い。その原因は、やはり、産業界から参加する企業それぞれが自社の技術を守ろうとするあまり、そこに集まる最新技術は、既に各社で手を付けており、自分たちの技術をさらけ出して次のステップに結びつくものは無い。

 それなら一層の事基礎技術に国はお金を出す方が将来のためには良いと思う。今、工業系、理系の研究者の多くは、薄給の中で研究に打ち込んでいる。その人たちの給料も併せ研究に没頭できる環境づくりを目指すべきだろう。そしてある程度研究生活を積んだら、企業に就職できる道も備えるような工夫をしなければ、研究成果も生み出せず終わってしまう。

 そういった事からも、北海道に延伸する北海道新幹線の意義に疑問が付く。人は、乗り物に乗り移動するとしたら大体3時間が限度だろう。それを超えれば一度休憩したくなる。それを考えれば平均時速200kmで走るとすと600kmの範囲という事になる。

 一番利用客が多いと思われる札幌から600kmの範囲と言えば、岩手県盛岡あたりである。その距離を移動するのに果たして新幹線を利用するかかということになる。更に東京までとなると大体6時間が掛かるとなれば、飛行機という選択肢になると思うのだが。

 その新幹線の建設のために使う費用が、1兆5000億以上。もし建設後、利用客が少なければその維持費だけで赤字になるのは目に見えている。さらに予定ルートが日本海周りという事は冬の積雪対策も考えなければならない。殆どがトンネルという事だからあまり考慮していないのかもしれない。

 それにお金を掛けるよりも、それ以外の交通網の維持と、やはり在来線を如何に便利よく使ってもらうかにお金を投資する方が道民のためにはなるだろう。

 きっと政治家やお役人にはその先の将来を考える余裕が既にないのだろう。お金がお金を生むのはやはりそこに需要が有ってこそ、需要が無いのに供給を増やしても価値を生まない。それでもやるというのならそれは慈善事業である。だから公共事業というのなら致し方ない。