大雪

 曇り、少し小雪はチラつくが大雪にはならなさそう。気温はマイナスになるかならないかだろう。それでも今までの寒さの記憶からかあまり暖かく感じない。

 昨日は、少し湿った雪が降り、時たま雨が混じる天気だった。岩見沢は、現在の積雪量が2m近くとなり、北海道で一番の豪雪地帯となってしまった。
 ニュースで流れた映像では、家の玄関が軒並み埋まってしまい、玄関ドアが開けられない様子が映っていた。

 この大雪は、津波に匹敵する程のもので、もし、誰も気づかなければ家で遭難してしまうレベルである。
 
 しかし、ここにも高齢化社会の影響が如実に出ている。今年はこれでやり過ごせたが、これから一年一年、北海道の多くの地域は、若者の人口が減り、こういった豪雪に対しても徐々に無防備にならざる負えなくなるだろう。

 それにしても、毎年このように降雪があるのだから、都市部などは、恒常的な排雪、融雪の技術を開発する必要があるだろう。
 今回の豪雪で、岩見沢市の年間の除雪費用の予算が14億円になると伝えていたので、北海道全域で掛かる費用は千億レベルになるだろう。
 
 それが毎年掛かり永遠に無くなることは無い。今のところ、コスト的に除雪車に勝る方法が無いのだろうが、ますます進む高齢化社会に向けて今から対策を立てないと、都市部で大雪が降った場合簡単に都市機能がマヒしてしまうだろう。

 都市部などは、各地域レベルに排泄用の融雪溝を用意しその雪をマイナスの熱エネルギーとして蓄え、夏場の冷房に活かせるような都市構造を早く作り上げるべきだろう。
 そうしなければ、都心の生活環境は、北海道に於いてはますます悪化していくだろう。もし、冬場の都市環境レベルが悪化すれば、道内に進出してくる企業は減少するだろうし、今後の発展はますます困難となるだろう。

 札幌市の中心部はそろそろそういった方法を取るべきだろうし、近郊の工業団地などは、率先してそういった環境づくりに取り組むべきだろう。