アルジェリアの事件

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引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130121-OYT1T01632.htm) 

アルジェリアのアブドルマリク・セラル首相は21日午後(日本時間同日深夜)、首都アルジェで記者会見し、同国イナメナス天然ガス関連施設で起きた人質事件での外国人死者数は、8か国の37人にのぼったと発表した。

 お亡くなりになられた犠牲者の方に哀悼の意を表します。

 今回、安倍首相は、人質の人命を最優先にという言葉を語られていたが、もし日本国内で同様の事件が起きた時にどのような対応を取るのか日本国政府としての見解を聞きたい。

 何故なら、国内でこういった事件が起きた時、色々な意見が沸き起こる。その賛否両論の中適切な判断を下すには、ある程度国民の合意が必要であるからである。

 例えば、映画のように一人のスーパーヒーローが現れて全ての人質を無傷で救出するなど現実の世界では有りえないことで、少なからず犠牲者が出るし、犯罪者の解放という要求や出国の要求が有った場合、人命を最優先してその要求を呑むのか、それとも強行突入して人質の生命を犠牲にしても、テロに対しての強硬姿勢を示すのかを明らかにすべきだろう。

 最近の国際的風潮としては、テロに対する弱腰な対応は批難される傾向にある。一つ弱みを見せればそれに倣い、それを模倣したテロ行動が頻繁に起こる切っ掛けとなるからである。

 

 しかし、日本に於いて全ての強硬的な対応は、後々、批難を生み、敷いては政権交代の切っ掛けとなることが予想される。それにも係らず適切な行動が果たして執れるのかと言うところだろう。

 

 日本人は、あらかじめ決められたルールに則った行動に対しては寛容である。それが日本人らしいと言えばらしいのだが、もし、今そのルールを決めてしまえば、後に起こるかもしれない危機的な状況に対応するのにこれほど便利なことは無い。

 

 ただ、このようなテロに対する強硬姿勢を貫けば貫くほど、相手もその行動がエスカレートしていくのは避けられない。アメリカで起きた311の事件が、否応もなく多くの犠牲者を生んだように。テロ行為自体が如何に相手にダメージを与えるかというような作戦に変わって行くだろう。人質を取り相手の譲歩を待つようなやり方が成功しないとわかればそうならざる負えないし、もし、その方法が成功しないという事になればその行動は陽動作戦となりそれ以外に何か別な企みが有ると考える必要があるだろう。

 今回のテロにしても、本来の目的は、相手に対して自分たちの存在を示し、最終的には天然ガスプラントを破壊するのが目的だったと考えるのが正しく、人質はすべて犠牲になる可能性の方が高かったかもしれない。