アメリカとイランはどうなるのか

 雪、気温はマイナス7度.積雪量は0に近い.降っては融け降っては融けだから当然である.この先どの程度降るのか予想はつかない.このまま小雪で終わるのかもしれない.

www.sankei.com

 新年早々、世界から争いの種は尽きることは無い.

 トランプ大統領が何故イランとの戦いを積極的に進めようとしたか謎である.彼の中の中東は、行動すべき対象の一つだということが判るが、そこにある行動原理は判らない.北朝鮮がこれだけアメリカに対して攻撃的態度を取り続けるのに対して何の反応も示さないのに、イランに対しては強硬な態度をとる.その違いはどこなのだろう.昔、商売で中東系の人間に手酷い仕打ちを受けたのだろうか.

news.livedoor.com

 アメリカの諜報機関は、事前に今回殺害された司令官がアメリカ国民を攻撃する計画を立てていた事実を掴んでいたとされるが、アメリカがこの攻撃計画を明らかにしない限り事実か判らない.

 

 アメリカとイランの関係の悪化は、1997年のアメリカ大使館人質事件からである.それまでの両国は比較的良好な関係を続けていた.

 その時に起きていたのが、ホメイニー師を中心に起こったイスラム革命であり、それまでのイランとアメリカの不平等な関係を平等な関係に戻すというものだった.

 それまでイランの豊富な石油資源をアメリカが搾取していたのも事実で、それによりアメリカはイランと良好な関係を築けていたことになる.

 

 これまでイランとアメリカは大きな軍事衝突を起こしていなかった.それは両国にいる人たちが戦争を思いとどまらせる関係があったからである.

 今回の事件の影響がどの程度強まるのか判らない.大きな軍事衝突の切っ掛けになる可能性もある.それは見守っていくしかない.しかし、これによりアメリカの関心は中東に向かい北朝鮮問題は隅に追いやられることは間違いない.日本の安全保障の観点から言えば問題である、日本の外交がアメリカ頼りになっているため今後の動きがどうなるかこちらも日本国民からすれば目を離せない.

 

 困難な問題があると国民はそこから目を反らそうとする.遠くの出来事より身近な出来事に関心を持とうとする心理である.

 こういった自分たちの力では解決が難しい問題については、時の流れに任せるしかないのかもしれないが、何時までも無関心でいることもできない.その辺りのジレンマを抱えながら今年も推移していくのだろう.