何となく書く

 昨日から降り続いた雪の残りが朝方も落ちてきている。気温はマイナス10度くらいだろうか。


 人生は、色々である。この世の中に今現在いる人の数人生が有るわけである。100歳以上の長い人生を過ごしていた方がいて、生れ落ちると同時に人生を終えてしまう人もいる。

 その星の数ほどの人生が、ある瞬間すれ違うのだから、お互いに色々な事が生じるわけである。それは好むと好まざるところで影響を与えてくれる。それは、風が吹けば桶屋が儲かるということわざに似ている。

 人生は紬織という言葉が有る。縦横に織りなす糸がその一本の糸の色の変化が合わさって綺麗な模様が浮かび上がるさまである。ただ油断してはならぬことが有って、織っている最中に、焼け焦げが出来たり、泥水を被ったりする。その汚れや焼け焦げが合わさって人生の織物が出来上がる。

 最初から最後まで綺麗なままで織り上がった人がいればそれは選ばれた人に違いない。普通の人は、埃を吸うし、綻びが所々に出るのが当たり前である。

 人生に失敗する人は、多々存在する。その失敗を経て立直ればそれも味となるだろう。しかし、その失敗を失敗と思わなければただのぼろ屑に成り果てる。ぼろ雑巾にでも使えれば良いが、それを使う事で他のものを汚すようになってはいけない。

 そう書いてみると、自分の人生も程よく擦り切れて、所々穴が空いていたり、汚れたところが目立つようになってきている。残念ながらそれを綺麗にすることができないのが人生で、残りの人生ぐらいはとは思う。